この記事を読むと...
- QRコード決済各社の還元率がわかる
- au PAYで実施中のおトクなキャンペーン内容がわかる
今さら聞けない?QRコード決済の“還元率”について
高いものでは還元率20%に達することもあるQRコード決済各社のキャンペーンですが、その仕組みについて、おさらいしましょう。
QRコード決済では、ユーザーの決済金額に応じて、現金ではなくポイントまたは電子マネーとして還元されます。その際、ポイント還元率がそれぞれ設定されており、その率によって「決済金額に対して何%のポイントが加算されるか」が決まります。
例えば還元率が5%の場合、1,000円の買い物をした際に還元されるポイントは「50円相当」です。還元されるタイミングには、即時または後日のパターンがあります。
QRコード決済各社のポイント還元率は通常1%から数%ですが、利用条件を満たすと還元率が上がるキャンペーンは、よりおトクにお買い物ができるチャンスです。
還元率の高さはお店にとっても重要!
還元率の高さやキャンペーン内容は、店舗にとっても重要です。ユーザーは、ポイントをためられるお店を優先的に選ぶようになり、その傾向はキャンペーン期間中により高まります。
競合店が導入済のQRコード決済を自分のお店が導入していない場合、お客さんが競合店に流れる動機になっているかもしれません。またキャンペーンでは、TVやWebで広告が流れますが、自分のお店の販促をQRコード決済社側でやってくれていることになり、自社でマーケティングする体力がない中小店舗にとっても、大きなメリットです。
QRコード決済各社の還元率とキャンペーンを紹介
それでは、QRコード決済サービス主要各社の還元率とキャンペーン内容を比較してみましょう。還元率とたまるポイントの種類、さらに過去に行ったキャンペーンについてまとめたので、QRコード決済サービスの比較にご利用ください。
サービス名 | 運営元 | ポイントの種類 |
---|---|---|
au PAY | KDDI株式会社 | Pontaポイント |
PayPay | PayPay株式会社 | PayPayボーナス |
LINE Pay | LINE Pay株式会社 | LINEポイント |
楽天ペイ | 楽天ペイメント株式会社 | 楽天ポイント |
d払い | 株式会社NTTドコモ | dポイント |
■「au PAY」の還元率とキャンペーン
通信大手のKDDIが運営するQRコード決済サービス「au PAY」。au PAYという名前ですが、auスマホのユーザーでなくても利用できます。定期的にユーザーにとっておトクなキャンペーンを行っており、過去には「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」や「au PAYのお支払いで!どこでもポイント2倍企画」などを実施しています。実施されるキャンペーン数、還元率ともに業界トップクラスを誇ります。
また、au PAYの最大の特徴として、「Pontaポイント」がたまる点が挙げられます。日常のお買い物や、au関連サービスの利用を通じてたまる「au WALLET ポイント」が2020年5月21日より、共通ポイントサービス「Ponta ポイント」に変更されました。2020年1月末時点で会員数9,300万人を超えるPontaポイントは利用できる場所も多く、消費者にとってはポイントをためる・つかう選択肢が広いのが魅力です。
au PAYの還元率とオトクな利用パターン
au PAYを利用すると200円ごとに1Pontaポイント(0.5%)たまるのが基本ですが、提携する「au PAYカード」からau PAY残高にチャージすると、100円につき1Pontaポイントがたまります。この、ダブルでたまるau PAY 残高チャージがau PAYのおトクな利用パターンです。
au PAYカードでのチャージ(1%)+au PAY利用(0.5%)=1.5%
さらに、Pontaポイントは日々のお買い物にくわえて、au携帯電話やauでんきの支払いでもためられます。還元率は利用料金によって異なり、例えばauでんきの料金が5,000円未満なら1%、5,000円~8,000円未満なら3%、8,000円以上なら5%と段階的な還元率が設定されています。毎月かかる固定費でPontaポイントが還元されるので、知らず知らずのうちに効率的にポイントをためられるでしょう。
こうしてたまったPontaポイントは、au PAY残高にチャージして、au PAYでお買い物をするときに利用可能です。
au PAYでたまる「Pontaポイント」!ため方やつかい方を解説
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/33通信大手のKDDIが運営するQRコード決済サービス「au PAY」でたまるPontaポイントの仕組みと、店舗側がau PAYを導入するメリットを紹介します。
■「PayPay」の還元率とキャンペーン
ソフトバンクグループの「PayPay」は、QRコード決済サービスのなかでもトップクラスのユーザー数を抱え、知名度も高いのが特徴です。PayPayで決済をすると「PayPayポイント」が還元され、還元率は0.5%~最大1.5%。還元率は前月の利用状況によって決まる仕組みです。
PayPayの還元率
還元率は0.5%が基本で、前月に「100円以上の決済を50回以上」行っていると0.5%増しに、前月の「利用金額が10万円を超えている」とさらに0.5%増しになります。最大1.5%還元されるので、QRコード決済を頻繁または高額利用する人ほど還元率が高くなります。
基本0.5%+前月に「100円以上の決済を50回以上」で0.5%+前月の「利用金額が10万円を超えている」で0.5%=最大1.5%
PayPayでも随時キャンペーンを行っていて、過去には抽選でポイントバックされるキャンペーンや、100億円還元キャンペーンなどが注目を集めました。
■「LINE Pay」の還元率とキャンペーン
LINE Payの利用でたまるポイントは「LINEポイント」です。LINE Payは従来、0.5〜2%のポイント還元を行ってきましたが、2020年5月から還元率が原則0%となり、還元を受けるには「Visa LINE Payクレジットカード」登録が必須となっています。
「Visa LINE Payクレジットカード」提携時の還元率は1%。2021年4月30日までは、クレジットカード登録で3%還元を受けられるキャンペーンを行っています。
上限額が定められているキャンペーンが多いなか、上記キャンペーンでは上限はありません(2021年5月以降は未発表)。ためたLINEポイントは、1ポイント1円としてコンビニやスーパーなどLINE Payの加盟店で利用できます。
■「楽天ペイ」の還元率とキャンペーン
楽天グループが運営する「楽天ペイ」は、楽天会員に人気のQRコード決済サービス。
楽天ペイで決済を行うと、楽天ポイントをためられ、基本の還元率は1%。1.5%還元を受けるには、楽天カードからチャージする必要があります。この1.5%還元キャンペーンは2020年7月1日開始で終了日は未定です。
さらに、楽天ポイントカード加盟店でお買い物をする場合、楽天カードからチャージし楽天ペイで支払い、さらに楽天ポイントカードを掲示することで還元率がさらに1%加算されます。つまり、合計で最大2.5%の楽天ポイントを受け取れるということです。
楽天ペイアプリでのお支払いで最大1.5%還元+楽天ポイントカード加盟店での利用で最大1%還元=最大2.5%還元
■「d払い」の還元率とキャンペーン
「d払い」はNTTドコモが運営するQRコード決済サービス。d払いを利用してお買い物すると、お支払い金額200円につき「1dポイント」たまり、ネットでお買い物をすると100円につき「1dポイント」がたまります。
d払いの還元率が高まるキャンペーン中
クレジットカード「dカード」と連携してつかうことで通常の受け取れるdポイントの還元率が、条件付きで最大7%までアップするキャンペーンも常時行っています。キャンペーンに参加するには別途エントリーが必要で、還元率を7%にするためには、複数の条件をクリアする必要があります。
項目名 | 還元率アップ条件 | 還元率 |
---|---|---|
dポイントプログラム プラチナステージ | 当月のdポイントクラブステージがプラチナステージ | +1% |
dポイントをためた回数 | 前月のdポイントをためた回数の合計 | 50〜99回/月で+0.5%または100回以上/月で+1% |
dカードでのドコモご利用料金お支払い | 前月末時点のドコモ料金支払設定がdカード (GOLD会員限定) | +1% |
ネットのお店のお買物 | 前月の以下1~4のネットのお店のお買物の合計金額 1.d払いネット 2.ドコモ払い 3.SPモードコンテンツ 決済 4.dマーケット等(月額・都度課金) | 20,000〜49,999円/月で+1%または50,000円以上/月で+2% |
dカード請求額 | 前月のdカード請求額(毎月10日頃の確定請求額) | 100,000〜199,999円/月で+1%または200,000円以上/月で+2% |
なお、d払いは2020年からメルペイとの連携を開始しています。決済に用いられるQRコードも共通となっていて、d払いユーザー・メルペイユーザーはそれぞれの加盟店でQRコード決済できます。ただ、メルペイではマイナポイントなどのキャンペーンは実施されていますが、基本のポイント還元はありません。
au PAYの豊富なキャンペーン!ユーザー数も急増中
au PAYと言えば、高感度が高い「三太郎」シリーズのCMなどで知名度も高いQRコード決済サービス。そのau PAYでは、3月にスーパー・ドラッグストア・ローソン・飲食店で20%のPontaポイントを還元するキャンペーンを行っていますので、ご紹介します。
au PAYでは2020年12月から2021年3月にかけて、キャンペーン内容が毎月変わる「たぬきの大恩返しキャンペーン」を実施しています。3月は、「イトーヨーカドー」や「オーケー」などのスーパー、「ウエルシア薬局」や「サンドラッグ」をはじめとするドラッグストア、すき家やガストなどの飲食店でau PAYを利用すると、最大20%のPontaポイントが還元されています。
さらに、2021年1月12日から2月28日までの期間限定で、ローソン銀行ATMからau PAYに残高チャージをするだけで5%のPontaポイントが還元されるキャンペーンも行っています。チャージだけでPontaポイントが還元されるので、太っ腹なキャンペーンと言えるでしょう。
なお、PayPayやLINE Payなどでは、「PayPayボーナス」「LINEポイント」のように各社独自のポイント制を導入しています。一方、au PAYの場合は大手共通ポイントサービス「Pontaポイント」と連携しているので、消費者にとってためられる・つかえる場所が多いのも魅力です。
au PAYをはじめ、ここ数年で急速に普及したキャッシュレス決済。キャッシュレス決済は、店舗にも消費者にも多くのメリットをもたらします。この記事ではau PAYの特徴と、導入した店舗にとってのメリット・デメリットについて説明します。
まとめ
QRコード決済サービスにはさまざまな種類があり、それぞれで還元の仕組みが異なります。利用の際には、各社のポイント還元の内容をしっかりと理解し、上手に利用することが大事です。一方、お店にとっても還元率の高いキャンペーンは需要喚起につながり、売り上げアップが期待できます。QRコード決済への対応を検討する際は、サービスごとのポイント還元率も参考にすると良いでしょう。
「キャッシュレス決済の導入がまだ」という事業者の方は、この機会にau PAYを試してみてはいかがでしょうか。