モバイルオーダーとは?仕組みと基本的な使い方を解説

モバイルオーダーとは、スマートフォンやタブレットなどから注文・決済して、店頭で商品を受け取るシステムのことで、飲食店を中心に導入が広がっています。利用者は待ち時間が減り、店舗側は人手不足の、業務を効率化できるメリットがあります。まずは、その特徴や利用方法を見ていきましょう。
■モバイルオーダーの特徴
利用者から見て、モバイルオーダーの最大の特徴は、「時間の節約」です。
従来の方法では、飲食店では席に着いてメニューを見て、店員を呼んで注文し、食事後に支払いする流れが一般的でした。また、テイクアウトの場合は店頭に並んで順番を待ち、対面で注文し、会計して商品を受け取るまで店内で待つ必要がありました。
これに対してモバイルオーダーでは、スマートフォンですべての操作が完結します。注文から決済まで事前に済ませておけるため、店舗では商品を受け取るだけ。大幅に待ち時間が短くなります。
【モバイルオーダーのメリット】
・事前に注文できるので、店舗での待ち時間を短縮できる
・昼時などの混雑時にも列に並ばなくて済む
・注文間違いが少なくなる
・移動中や会議の合間など、自分の都合の良いときに注文できる
なお、モバイルオーダーはデリバリーサービス(Uber Eats、menuなど)とは異なります。
デリバリーサービスは、注文した商品を指定の場所まで配達してもらうサービスなのに対し、モバイルオーダーは基本的に自分で店舗に行って商品を受け取るシステムです。
広義のモバイルオーダーには店内の注文をスマホ・タブレットでおこなうタイプを含みますが、これについてはこの後「モバイルオーダーの種類」でくわしく説明します。
■モバイルオーダーの一般的な利用の流れ
モバイルオーダー(事前注文・店頭受取タイプ)の一般的な利用方法は以下の通りです。なお、注文に使うスマホアプリでは、事前に会員登録や決済方法の登録が必要なものがあります。
《利用方法》
〈ステップ1〉店舗から指定されたスマホアプリをダウンロードする
〈ステップ2〉アプリを起動しメニューから商品を注文する
〈ステップ3〉受け取り時間を設定し支払いを完了させる
〈ステップ4〉注文受付の通知を受け取る
〈ステップ5〉希望した時間に店舗へ行き商品を受け取る
■モバイルオーダーとグルメアプリの違い
グルメアプリはメニューの閲覧や来店の予約などはできますが、原則商品の注文や決済はできません。
そのため、飲食店を探したい時にはグルメアプリを利用し、その飲食店の商品を注文したい時にはモバイルオーダーを利用するといった具合で使い分けをするといいでしょう。
モバイルオーダー | グルメアプリ(食べログ、Rettyなど) |
---|---|
商品の注文・決済ができる | 原則、店舗情報の閲覧・予約のみ |
特定店舗・チェーン専用のケースが多い | 複数の飲食店を横断的に検索できる |
商品を実際に受け取れる | 情報収集が主目的 |
モバイルオーダーの種類
モバイルオーダーは主にテイクアウト型とイートイン型に分かれます。

■事前に注文・決済して店頭で商品を受け取る「テイクアウト型」
テイクアウト型は、モバイルオーダーという場合に一般にイメージされるタイプです。スマホアプリから事前に注文・決済を行い、指定した時間に店舗で商品を受け取ります。
■スマートフォンや店内のタブレットから注文する「イートイン型」
イートイン型のモバイルオーダーは、店内で食事する際に、スマートフォンやタブレットから注文するタイプです。
専用のスマホアプリから注文する場合もあれば、席にあるQRコードを読み込んでブラウザから注文するもの、席に用意されたタブレットを操作して注文するものなど、店舗によってやり方はさまざまです。
テイクアウト型では基本的に事前に決済まで済ませますが、イートイン型の場合は注文機能だけで、支払いは店頭にて対面でおこなう場合があります。
モバイルオーダーが使える主なお店
ここではモバイルオーダーを導入しているお店をいくつかご紹介します。
モバイルオーダーが使えるお店は飲食店に限りません。利用者はもちろん、事業者の方もぜひ参考にしてみてください。

■マクドナルド
マクドナルドでは、マクドナルド公式アプリからモバイルオーダーが可能です。支払い方法としてクレジットカード以外に、au PAYなどのQRコード決済も選べます。
受け取り方法はテイクアウト、イートイン、ドライブスルーなどに対応しているので便利です。

マクドナルドの新サービス モバイルオーダー ついに誕生! | マクドナルド公式
https://www.mcdonalds.co.jp/shop/mobileorder/モバイルオーダーの使い方・ご注文・お支払い・受取方法のご確認はこちらから。レジでの待ち時間ゼロでテイクアウト、店内のお食事、駐車場・お席へのお届けも可能です。
■スターバックス
スターバックスでは、「Mobile Order & Pay」を通してモバイルオーダーができます。
Mobile Order & Payはスマートフォンアプリだけではなく、ブラウザからも注文ができる仕様となっているので、より多くの方が利用できるよう配慮されています。

Mobile Order & Pay|スターバックス コーヒー ジャパン
https://www.starbucks.co.jp/mobileorder/guide/アプリで事前にオーダー&お支払い、レジで並ばず商品を受取って、毎日にちょっとゆとりのひと時を。
■ケンタッキーフライドチキン
ケンタッキーフライドチキンでは、アプリ及びWebサイトから利用できる「KFCネットオーダー」を通してモバイルオーダーが可能です。
受け取り方法はテイクアウトと、配達員が指定の場所まで届けてくれるデリバリーの2種類に対応しています。
■モスバーガー
モスバーガーのモバイルオーダーは、モスバーガー公式サイトのネット注文から利用ができます。
受け取り方法はテイクアウトとデリバリーの2種類。ネット注文限定で特別価格メニューを提供したり、おトクなポイントがもらえたりするなど特典も用意されています。

モスのサービス紹介ページ。モスバーガーのネット注文です。
■吉野家
吉野家のモバイルオーダーは、WebやLINEから注文ができる「テイクアウトスマホ予約」を利用します。
牛丼10個以上を予約すると、店舗にて牛丼並盛無料券がもらえるキャンペーンも行っています。

吉野家のお弁当のテイクアウトが事前予約できるページです。牛丼など吉野家のおなじみのお弁当をテイクアウトでご自宅やオフィスにお持ち帰りいただけます。是非お好みの商品・サイズをご注文ください。
■松屋
松屋では、松屋フーズ公式アプリ「松屋モバイルオーダー」を提供しています。
利用ごとに松屋ポイントが付与されるのも特徴で、1ヶ月の購入合計額によって決まるランク制度も設けられています。
■くら寿司
くら寿司のモバイルオーダーは、「くら寿司アプリ」で利用可能です。注文だけでなくテーブル予約もできるので、くら寿司をよく利用するという方は使ってみましょう。
頻繁に訪れる店舗を登録しておくこともでき、アプリ内でキャンペーンや新商品の情報も確認できます。

くら寿司アプリなら、自宅で注文、お店ですぐに食べられる!お持ち帰り寿司の注文もテーブル予約もアプリで!操作も簡単、今すぐダウンロード!
■スシロー
スシローのモバイルオーダーは「スシローアプリ」を利用します。来店予約からお持ち帰り、デリバリー注文までをアプリひとつで完結できます。
お持ち帰りの場合は、専用の「自動土産ロッカー」があるので、レジで店員を待つ必要がありません。

■セブン-イレブン
セブン-イレブンでは「7NOW」というアプリを展開し、モバイルオーダーの機能を拡充中です。
なお、7NOWでは店頭受取は対応しておらず、スマホで注文した商品を指定した場所へ届けてくれるサービスのみ提供しています。

7NOWは、セブン‐イレブンの商品を食品から日用品までスマホで注文、最短20分でお届けするサービスです。忙しい、外出したくない‥そんな時にとっても便利!
■ローソン
ローソンの未来型実験店舗「グリーンローソン」(ローソン北大塚一丁目店)では、店内厨房で調理された出来立ての商品を購入できる「できたてモバイルオーダー」を導入。
利用者は専用のQRコードからアクセスし、注文・決済を行います。注文後は店内モニターで調理状況を確認でき、できたての弁当やホットスナックをカウンターで受け取れます。

未来に向けて実験中!グリーンローソン北大塚一丁目店|ローソン公式サイト
https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1459527_4659.htmlコンビニエンスストア「ローソン」の最新情報をお届けするローソン研究所ブログです
事業者から見たモバイルオーダーのメリット・デメリット
便利なモバイルオーダーですが、導入を検討する事業者側にとってはメリット・デメリットの両面があります。両方を理解した上で、上手に活用・導入を検討しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・業務効率化につながる ・回転率・売上アップ ・人手不足の解消 ・人為的ミスの削減 ・顧客データの活用 | ・導入コストがかかる ・業務方法の改善 ・従業員への周知と教育 ・業態によっては不向き |
大手チェーン店では独自の公式アプリや席ごとのタブレット導入も可能ですが、中小規模の飲食店ではQRコード型など初期コストを抑えたシステムの導入も検討しましょう。
モバイルオーダーでau PAYが使える店舗

au PAYが使えるお店は豊富にあります。
以下に、その中からモバイルオーダーを導入している企業をピックアップしました。
・マクドナルド
・モスバーガー(Apple Payを通じてau PAYで支払い可能)
・ケンタッキーフライドチキン
・スターバックス(Apple Payを通じてau PAYで支払い可能)
・吉野家
・松屋
・CoCo壱番屋(店頭でのみau PAYで支払い可能)
・くら寿司
・サーティワンアイスクリーム
au PAYの使えるお店|au PAYでスマホでお得にお買い物
https://aupay.wallet.auone.jp/store/list/au PAYを使えるお店です。au PAY(コード支払い)は、全国のコンビニ、カフェなどで、スマホでお得に使えるQR決済サービスです。いろんなお店で使えるクーポンでお得にお買い物ができ、Pontaポイントも貯まります。au PAYならではのお得がたくさんあります!
モバイルオーダーでもっと生活を便利に
モバイルオーダーは時間を効率的に使いたいという方におすすめです。
「時間」と「手間」を節約し、もうレジの行列や待ち時間でイライラする必要はありません。
さらに決済方法をau PAYにすれば、支払額に応じてPontaポイントがたまり生活がもっと豊かになるでしょう。
まだau PAYを使ったことがないという方は、これを機にキャッシュレス決済デビューもしてみてはいかがでしょうか。