販促効果を最大化する3つのポイント
販促とは、お客さまに購入や利用を促すための活動を指します。売上や客単価アップを図るうえでは、欠かせない施策といえるでしょう。
ただし、やみくもに販促をすればいいというわけではなく、次の3つのポイントを意識して「お客さまに刺さる販促」を行うことが大切です。
■販促の施策は、目的とターゲットを明確にすること
販促を通じて、誰にどんなメッセージを届けたいかを決めましょう。「お店の知名度を上げたい」「リピーターを増やしたい」「休眠顧客にもう一度利用してもらいたい」など、販促ツールを使ってどんな課題を解決したいのかを明確にすることが重要です。
■ターゲットに合ったメッセージとそれを届ける手段を選ぶ
目的とターゲットとなる顧客層が決まったら、その顧客層に刺さる施策を考えます。50代男性と10代女性では嗜好が大きく異なるように、性別や年代などお客さま属性によって行うべき販促は異なります。
メッセージを伝えたい相手がどんなニーズや悩みを抱えているかを考えると、より効果的な施策を打つことができます。
■効果測定を行い、次の販促施策に活かす
販促で目的を達成できたか、効果測定しましょう。
例えば、周辺地域にクーポン付きのビラを配ったら、そのクーポンが1カ月の間に何枚使われたかを調べるといった効果測定が考えられます。もしある程度の効果が見られたら、それがどうしてなのか。逆に効果がなかった場合はどこに問題があったのか、仮説を立てます。そのうえで、次の販促施策を打つのです。
せっかくお金や時間をかけて販促を行ったのですから、「やりっぱなし」にならないよう、効果測定して次につなげましょう。
販促はオンラインとオフライン双方でのアプローチがおすすめ
一口に販促といっても、さまざまなツールや方法があります。それらは大きく「オンライン」と「オフライン」に分けられ、双方をバランスよく取り入れるのがおすすめです。
インターネットやデジタルツールを使ったオンライン販促は、多くのターゲットにリーチすることができます。一方、オフライン販促はオンラインよりもメッセージが届く範囲は狭いものの、上手に行えばお客さまとの関係づくりに役立ちます。
オンラインの販促ツール
具体的なオンライン販促ツールを紹介していきます。設定した目的やターゲットに合った手法を利用してみましょう。
■Webサイト・ブログ
ウェブサイトは、お店や会社の顔ともいえる存在です。もし、まだお店の公式サイトを作っていないのであれば、まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。
「Wix」や「ペライチ」「Jimdo」など、無料でホームページが作成できるツールも数多くあります。たとえプログラミングやウェブの知識がなくても、無料かつ手軽に自分のウェブサイトを作れます。
また、ウェブサイトの情報を充実させれば、検索エンジンでの上位表示も可能です。ウェブサイト上で定期的にブログを更新して、お店の雰囲気や新メニューなどを紹介するのもいいでしょう。その際も「どんな人に読んでほしいか」を意識すると、お店のファンを増やすことにつながります。
■SNS
最近ではSNSをウェブサイト代わりにする会社やお店も少なくありません。お客さまにより近い目線で情報発信をできるのがSNSの魅力です。Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどさまざまなSNSが存在し、それぞれで特徴やユーザー層は異なります。
一般的にはTwitterとInstagramは「オープンなSNS」、FacebookとLINEは「クローズドなSNS」と考えられています。お店の知名度アップや新規顧客の獲得を目指すなら前者、リピーターの育成や来店頻度アップを図るなら後者がいいかもしれません。
繰り返しになりますが、どのSNSを利用するにしても大切なのは「目的とターゲット」です。それを意識しながら、お店のファンづくりに励みましょう。
■メールマガジン
メールマガジンは、メールを使って新商品やセールなどのタイムリーな情報を顧客に届ける手法です。従来のDM(ハガキやカタログ送付など)と比べ、費用を抑えながらお客さまに直接アプローチができます。お客さまのメールアドレスを得なくてはならないハードルはあるものの、一度メールマガジンに登録してもらえれば、お客さまとの継続的なつながりをもてるので来店頻度アップが期待できるでしょう。
また、最近はLINE公式アカウントも人気です。お客さまが「友達登録」をすれば、メルマガのように情報発信ができ、なおかつお客さまと直接メッセージのやりとりをすることも可能です。信頼関係を構築するのにはうってつけのツールといえるでしょう。
■ウェビナー
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、「ウェビナー」も販促手法のひとつとして注目を集めています。ウェビナーとは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、オンライン上でセミナーや講習会、ワークショップなどを実施することを指します。
例えば、飲食店であればオンラインの料理セミナー、美容室であれば自宅でできるヘアケア講習会、整体・マッサージ店ならオンラインヨガ教室を開く、などが考えられます。
また、ウェビナーの様子を録画しておき、それを動画サイトなどに公開するのもいいでしょう。1回のウェビナーの参加者がたとえ数人であっても、動画として残しておけばより多くの人に見てもらえる可能性が広がります。
■Googleビジネスプロフィール
GoogleビジネスプロフィールとはGoogle検索やGoogleマップ上に、自分のお店やビジネスを登録できる無料ツールです。以前は「Googleマイビジネス」という名称でしたが、Googleビジネスプロフィールに改称されました。
Googleビジネスプロフィールで店舗登録しておけばお店の存在をアピールできます。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の使い方
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/304Googleの検索結果に表示される店舗情報は自社で管理しましょう!店舗情報は第三者でも登録できるため、不正確な情報で機会損失になっている場合があります。「オーナー確認」を受け自社で管理する方法と、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の使い方について。
他人でも登録できてしまう?Googleの店舗情報を自社で管理する必要性
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/237お店をアピールするとき、検索エンジン対策なしで上位に表示する方法をご存知でしょうか。検索結果のサイドバーに表示されるGoogleの店舗情報を活用しましょう!この店舗情報は目立つ場所にありながら、誰でも登録できます。営業情報などが正しくないと大きな機会損失につながるため、無料のオーナー認証を受けて、自社で管理することをおすすめします。
オフラインの販促ツール
次にオフラインの販促ツールについて見ていきましょう。
■ポスティング
チラシやビラなどを直接ポストに投函するポスティングは、従来から行われている販促手法です。スマホやインターネットがこれだけ普及した今でも、まだまだ販促としてはとても有効です。自宅のポストにピザのチラシが入っていて、「もともと考えてもいなかったけど、ピザが食べたくなった」という経験は多くの方があるのではないでしょうか。
オンラインを通じた販促では、ある程度見込みのある顧客にしか情報は届きません。しかし、ポスティングはお店の存在を知らせると同時に、潜在的な顧客を発掘するのにも役立ちます。
■POP
店頭POPも店舗運営では欠かせない販促ツールです。流通経済研究所の調査では、食品スーパーでの買い物のうち「約8割を非計画購買が占めている」ことがわかっています。つまり、多くの人が事前に買うものを決めずに入店し、その場で気になった商品を買っているということです。
だからこそ店頭で商品の魅力や特徴を発信できるPOPは長きにわたり利用されているのです。なお、非計画購買の傾向は食品スーパーに限らないのではないでしょうか。雑貨店やアパレル、さらには美容院やネイルの店販など、POPを使って追加買いをすすめることは十分に可能です。
自分のお店でau PAYが使えることをアピールするには?店頭シールやPOPだけじゃない告知方法まとめ
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/105QRコード決済はポイント還元もあり、キャンペーンも充実しています。お客さまにおトクにお買い物や食事を楽しんでもらうためにも、お店側が積極的に「キャッシュレス決済が使えること」をアピールすることはとても重要です。今回はau PAYを例に、キャッシュレス決済対応店舗であることを効果的にアピールする方法をご紹介します。
■ノベルティ
ノベルティは、お客さまに対して配布するアイテムやグッズのこと。ノベルティに関連する有名な心理的効果に、「単純接触効果」というものがあります。人は何度も見たり聞いたりしていると、その物や商品に対して愛着がわくという効果です。
来店時や商品購入時に、お店の名前や連絡先が書かれたグッズを持ち帰ってもらえれば、自宅に帰った後でもお店の存在を思い出してもらえます。配布する品物はボールペンやカレンダー、ティッシュ、モバイルバッテリーなどが一般的です。
まとめ
お店や商品、ブランドの販促は、オンラインとオフラインを上手に組み合わせて行うことが重要です。また、狙うターゲットに合わせて販促を行うことも欠かせません。その際は、「戸建てに住んでいる子供2人の40代ママ」「一人暮らしの年収500万円20代」など、できる限り具体的なターゲット層をイメージするとその客層に響く販促を考えやすくなります。そして、実施後の効果検証も忘れずに行い、精度の高い販促を打てるよう心がけましょう。