万博とは?2025年大阪・関西万博の開催概要を解説

大阪・関西万博 西ゲート前のミャクミャク像
そもそも万博(万国博覧会)とは、世界各国が参加する大規模な国際展示会で、その起源は古代ローマ時代にさかのぼるといわれます。
当時の権力者たちが財宝や戦利品を民衆へ披露して自らの権力を誇示したのが万博の始まりです。
日本では1970年に大阪(大阪府吹田市)で開催され、太陽の塔や各国のパビリオンが注目を集めました。
そして、2025年の万博も55年ぶりに大阪で開かれるビッグイベントとして、多くの人々から期待されています。
■大阪・関西万博とは?開催期間はいつからいつまで?
2025年大阪・関西万博(正式名称:2025年日本国際博覧会)のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。前回の大阪万博と区別するため、2025年大阪・関西万博と呼ばれています。
開催期間は2025年4月13日~10月13日の184日間。
およそ半年間にわたる大規模なイベントは、約2.9兆円の経済波及効果を見込んでいます。
会場には、各国のパビリオン、テーマ事業エリア、EXPOホール、緑地・水辺空間などが設けられ、多彩な展示や体験が提供されます。
■ 会場と参加国
2025年大阪・関西万博の会場は、大阪市此花区にある「夢洲(ゆめしま)」で、大阪市の最西端にある人口島です。
大阪市の最も西に位置し、万博開催に向けてインフラ整備が進められました。会場への主要アクセスルートとなるOsaka Metro中央線「夢洲駅」も開業しています。
世界中から158の国・地域と7の国際機関が参加し、各国のパビリオンや展示を通じて多様な文化や技術を体験できます。

大阪・関西万博 参加国の国旗
大阪・関西万博会場のチケットの買い方
大阪・関西万博への入場には、原則として電子チケットが必要です。事前に購入しておくことで、スムーズに入場できます。ここでは、チケットの種類や購入方法について解説します。
■万博のチケットは電子と紙の2種類
万博の入場チケットには、主に2つの形式があります。
基本となるのは電子チケットで、スマートフォン等でQRコードを提示して入場します。現地の混雑で一時的に電波状況が悪い場合に備えて、QRコードを印刷しておくと安心です。
一方で、スマートフォンをお持ちでないなど、電子チケットの利用が難しい方向けに、最初から紙のチケットも用意されています。
■電子チケットはオンラインで購入する
電子チケットは、大阪・関西万博 公式チケットサイトまたは公式アプリから購入するのが一般的です。
購入には無料の会員登録(EXPO 2025 IDの取得)が必要となります。
サイトやアプリ上で希望するチケットの種類(一日券、通期パスなど)と、一日券の場合は来場希望日を選択し、購入者情報等を入力します。
決済が完了すると、アプリまたはウェブサイトのマイページに電子チケットとしてQRコードが表示されます。
■紙チケットの購入はコンビニや旅行代理店で購入可能
紙チケットは、一部の旅行代理店やコンビニで購入できます。
コンビニの場合は、直接的なチケット販売ではなく「チケット引換券」を購入して、「ゲート前チケット引換所」でチケットに引き換える必要があります。
なお、紙チケットには「日時指定引換券」と「予約可能引換券」の2種類用意されています。
・日時指定引換券:入場予定日を事前に決めて購入する
・予約可能引換券:購入後に来場日時を予約する
大人 | 中人 | 小人 | |
日時指定引換券(平日) | 6,000円 | 3,500円 | 1,500円 |
日時指定引換券(土日祝) | 7,500円 | 4,200円 | 1,800円 |
予約可能引換券 | 7,500円 | 4,200円 | 1,800円 |
※販売期間:2025年4月13日~2025年10月13日まで
※紙チケット/チケット引換券は、各販売事業者所定の発券手数料が必要になる場合がある
■前売り券と当日券はどっちがおトク?
万博のチケットは、購入時期や種類によって価格が異なります。
万博開幕前に販売されていた前売券(開幕券、前期券、一日券の早期割引など)は、通常価格よりもおトクでしたが、開幕後は販売を終了しています。
会期中に販売されているチケットは、以下の3種類。
・平日券(大人6,000円)
・夜間券(大人3,700円)
・一日券(大人7,500円)
その他にも、会期中何度でも入場可能な通期パス(大人30,000円)や夏休み期間(7月19日~8月31日)に利用できる夏パス(大人12,000円)など、も用意されています。
大阪・関西万博会場で使えるキャッシュレス決済の種類

大阪・関西万博の大屋根リング
大阪・関西万博は、国際博覧会初の試みとなる全面的キャッシュレスが導入されます。
万博会場内は原則として現金が使用できず、クレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済で支払うことになります。
主要なクレジットカード(VisaやJCBなど)、電子マネー(交通系ICカード各種、WAON、nanacoなど)、コード決済(auPAY、楽天ペイ、PayPayなど)が会場内で幅広く利用できます。
万博独自の決済方法「EXPO 2025デジタルウォレット」「ミャクペ!」とは
大阪・関西万博では、独自のキャッシュレスシステムも導入されています。
ここでは、「EXPO 2025デジタルウォレット」「ミャクペ!」についてくわしく見ていきましょう。
■「EXPO 2025デジタルウォレット」
EXPO 2025デジタルウォレットは、大阪・関西万博のための総合的な決済プラットフォームです。
デジタルウォレットを通じて、電子マネーの利用や特典の獲得など、さまざまなサービスにアクセスできます。
また、EXPO 2025デジタルウォレットを通じて、万博独自のポイント「ミャクポ!」がたまるのも特徴です。
会期前から参加できるプログラムも用意されているので、気になる方は以下の公式ページをチェックしてみてください。

「EXPO 2025デジタルウォレット」画面

ミャクぺ!ミャクポ!ミャクーン!EXPO2025でレア体験をしよう!
https://www.expo2025-myaku-po.jp/ミャクぺ!ミャクポ!ミャクーン!を使って、大阪・関西万博だけのレア体験をしよう。開催前でも、会場に行かなくても、参加できますよ!
■大阪・関西万博独自の電子マネー「ミャクペ!」
「ミャクペ!」は、大阪・関西万博独自の電子マネーで、会場内外で利用できます。
EXPO 2025デジタルウォレットアプリ内に、クレジットカードや銀行口座などからチャージして使うことが可能です。
「ミャクペ!」アプリに顔の画像を登録することで、会場内の顔認証対応レジで顔をかざすだけで支払える仕組みも話題になっています。
EXPO 2025デジタルウォレットやミャクペ!が気になる方はアプリをダウンロードしてみましょう。

大阪・関西万博のスマホ決済サービス ミャクぺ! いつものお買い物にご利用可能な決済サービス。クレジットカード、銀行口座からチャージしてご利用いただけます。事前準備不要、スマホ1つでかんたんに利用登録できます!
■「ミャクミャク リワードプログラム」の仕組み
「ミャクミャク リワードプログラム」は、万博に関連する様々な活動を通じてステータスが上がるリワードシステム。参加することで、いろいろな特典やプレゼントを獲得できます。
ステータスは「LEGEND」「DIAMOND」「GOLD」「STANDARD」など7段階あり、以下のような方法で経験値「exp」を獲得し、その合計値によってランクが上がっていきます。
・ミャクペ!へのチャージ (1円=1exp)
・ミャクポ!対象サービスとのアプリ連携
・ミャクポ!対象イベントへの参加
・デジタルウォレットIDと万博IDの紐づけ
・ミャクペ!の顔認証登録
・対象パビリオンイベントへの参加 など
ステータスが高いほどより豪華な特典や抽選のチャンスを得られるので、積極的に利用してみましょう。
【ステータスに応じた特典例】
・デジタルウォレット限定のNFTをもらえる
・先着特典として来場記念品がもらえる

デジタルウォレット | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
https://www.expo2025.or.jp/digitalwallet/#reward_sec2025年の万博、日本、大阪・関西で開催!テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
■外国人観光客向けにはQRコード決済を整備
開催期間中は多数の訪日客の来場が予想されています。
2024年7月に発表された「大阪・関西万博 来場者輸送具体方針(アクションプラン)第4版」によると、予想来場者総数約 2,820 万人のうち海外来場者は約 350 万人と想定されています。
そのなかで、外国人観光客が安全かつ円滑に会場内で決済ができるような対策も進められています。
たとえば、取り組みのひとつが「ASEAN諸国とのQRコード決済相互運用」です。
日本のQRコード統一規格「JPQR」が東南アジアの一部の国でも利用できるようになる見込みで、それが実現すれば訪日外国人観光客は自国で使っているQRコード決済アプリを使ってJPQRを読み取り、日本でもいつも通り決済できるようになります。
キャッシュレス決済のメリットって?
なぜ大阪・関西万博ではキャッシュレス決済が推進されているのでしょうか。
あらためてキャッシュレス決済のメリットを見てきましょう。
■すばやく支払いを済ませられる
キャッシュレス決済では、現金を数えたり、お釣りをもらったり時間が省けるので、会計時の混雑を緩和できます。
大阪・関西万博期間中の来場者数は約2,820万人と見込まれており、雑踏事故の危険性もゼロではありません。
すこしでも人を停滞させないためにも、キャッシュレス決済は有効な手段のひとつとなります。
■特典やキャンペーンが利用できる
キャッシュレス決済では、定期的にキャンペーンが行われているので、よりおトクにお買い物を楽しめます。
大阪・関西万博では「ミャクポ!」や「ミャクミャク リワードプログラム」の経験値をためられるので、利用者にとっては現金よりもメリットがあるといえるでしょう。
■非接触決済なら衛生的
タッチ決済やQRコード決済は非接触で支払いが済むため、感染症対策にも役立ちます。
大阪・関西万博開催期間中は国内外問わず、不特定多数の方が会場内に集まります。
感染のリスクを抑えられる点もキャッシュレス決済のメリットです。
■現金の盗難・紛失リスクを減らせる
キャッシュレス決済の利用率が上がれば現金の流通量が減り、結果として盗難や紛失のリスクを減らすことにつながります。
国内外から多くの観光客が訪れる万博のような大規模イベントでは、こうした混乱を避けることが重要です。
■インバウンド需要の獲得にもつながる
日本よりもキャッシュレス決済が普及している国は多く、特に中国や韓国ではキャッシュレス決済比率が8割を超えています。
現金では手持ちの日本円がないと決済できませんが、キャッシュレス決済なら機会損失が減り、インバウンド需要取り込みの最大化につながります。
また、キャッシュレス決済は決済データが活用できるため、来場者の行動パターン把握やパーソナライズされた情報提供なども可能になります。
大阪・関西万博に行く前に知っておきたい3つのポイント
大阪・関西万博を最大限楽しむためには、事前の情報収集が欠かせません。
特に混雑状況、アクセス方法、注目のパビリオンについては、あらかじめ知っておくと安心です。
■万博が混雑する時期や時間帯は?
万博会期中における会場の混雑予測
会期末がもっとも混雑すると予想されており、ゴールデンウィークや夏休み期間も来場者が多くなるでしょう。
時間帯では、午前8時~9時頃が通勤時間と重なるので、公共交通機関も含めて混雑しやすいです。
■交通アクセスと会場への行き方
大阪・関西万博の会場である夢洲へのアクセスは、公共交通機関の利用が推奨されています。
Osaka Metro 中央線「夢洲駅」が会場最寄り駅で、大阪市内主要駅(本町駅、弁天町駅など)から乗り換えなし、または1回の乗り換えでアクセス可能です。
【主要駅からの所要時間目安】
・大阪駅/梅田駅 → 約30分
・新大阪駅 → 約40分
・関西空港 → 約80分
大阪駅や関西国際空港など主要ターミナルからは、会場直通のシャトルバスが運行されています。
「KANSAI MaaSアプリ」で事前予約ができるので、こちらも利用してみましょう。
■人気のパビリオンは?
160を超える国・地域・国際機関や、多くの企業・団体が出展する大阪・関西万博。
どのパビリオンも魅力的ですが、特に注目度が高い、あるいは混雑が予想されるパビリオンをいくつかご紹介します。
・日本館:開催国日本のパビリオンとして、日本の技術や文化、未来へのビジョンを発信。「循環」がテーマで、ごみが水などの資源・素材が循環していく様子を楽しめます。
・シグネチャーパビリオン:「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博のテーマを、8人のプロデューサーがそれぞれの視点から表現するパビリオン群。
・大阪ヘルスケアパビリオン:地元大阪のパビリオンとして、健康や医療に関する未来技術やサービスを体験できます。
・海外パビリオン:各国の文化や技術、魅力を紹介するパビリオンも必見。次回の万博会場であるサウジアラビア館、巨大なLEDビジョンが設置された韓国館、積み木を重ねたような外観が特徴のイギリス館など、個性豊かなパビリオンが並びます。

万博サウジアラビア館
はじめてのキャッシュレス決済ならau PAYがおすすめ

大阪・関西万博は、万博として史上初となる全面キャッシュレスとなるイベントです。
万博へ行く予定のある方は、「EXPO2025デジタルウォレット」や電子マネー「ミャクペ!」をスマホにダウンロードしておきましょう。
なお、キャッシュレス決済を利用したことがない方にはau PAYがおすすめです。
au PAY(コード支払い)もアプリをダウンロードしてau IDを作成し、QRコードを読み取るだけで決済ができるので、スマホさえあれば誰でもかんたんに始められます。もちろん、万博会場内でも利用可能です。
200円(税込)のご利用ごとに1Pontaポイントが還元されるので、積極的に利用しておトクにポイントをためましょう。