祝祭日を活用した販促アイデア
日本には年間16日の祝日があり、「元旦」「成人の日」や「こどもの日」「敬老の日」「スポーツの日」など、消費者の購買意欲が高まるイベントの日もあります。
これらの祝日は「祝日法」という法律で定められた休日ですが、正式には「国民の祝日」といいます。皇室の祭典がおこなわれる日を含む「祝祭日」という呼び方は、法律上はなくなっています。
祝日には、固定日付の祝日と、毎年変わる祝日があります。
・海の日 7月の第3月曜日
・敬老の日 9月の第3月曜日
・スポーツの日 10月の第2月曜日
日付が固定の場合、日曜などの休日と重なると、休みが減ってしまいます。そのため、以下の条件で調整する仕組みになっていて、毎年のカレンダーによって、日にちがずれたりそれによって連休が生まれたりします。
・「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
・その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
毎年のカレンダーを確認して、祝日にあわせた販促をおこなっていくことは、集客の定番手法のひとつとなっています。
■祝祭日は年間16日!休みの日にクーポンを配信
まずは1年間の祝日を一覧で確認してみましょう。2024年の場合は、以下の日付となっています。
■2024年の祝日一覧
・元日 - 1月1日
・成人の日 - 1月8日
・建国記念の日 - 2月11日
・天皇誕生日 - 2月23日
・春分の日 - 3月20日
・昭和の日 - 4月29日
・憲法記念日 - 5月3日
・みどりの日 - 5月4日
・こどもの日 - 5月5日
・海の日 - 7月15日
・山の日 - 8月11日
・敬老の日 - 9月16日
・秋分の日 - 9月22日
・体育の日 - 10月14日
・文化の日 - 11月3日
・勤労感謝の日 - 11月23日
※振替休日(祝日法第3条第2項による休日)は除く
たとえば、祝日に合わせてクーポンを配信することは、売上の山場づくりにつながります。
「成人式」であれば若い方の飲食や美容、「海の日」「山の日」「秋分の日」であればアウトドア関係の購買意欲が上がると考えられます。
祝祭日にあわせたテーマで販促を打つことで、その時期ならではの特別感を演出できます。
3月といえば寒い冬も終わりが近づき、温かい春の訪れを感じる季節の変わり目。この時期になるとぽかぽか陽気に誘われて、お出かけする機会も増えてくるのではないでしょうか。 今回はそんな3月に実施したい集客アイデアをご紹介していきます。卒業や入学準備など節目の時期でもあるので、祭事にからめた販促を行ってお客さまを呼び込みましょう。
■イースターやハロウィンなど海外の祝日を取り入れる
ハロウィンはもう一大イベントとして定着しましたが、ここではイースターについてご紹介します。
イースターとはもともとキリスト教の祭事で、十字架にはりつけにされ処刑されたイエス・キリストが生き返ったという逸話に由来するイベントです。
復活祭とも呼ばれ、欧米ではクリスマスと並ぶ一大イベントとして定着しています。
イースターは「春分以後の満月の次に訪れる最初の日曜日」とされているため、毎年日付が異なります。
■イースターの日付
・2024年3月31日
・2025年4月20日
・2026年4月5日
・2027年3月28日
・2028年4月16日
近年、日本でも次第に認知されており(参考)、イースターの販促では卵やウサギ、花などのモチーフを用いた売り出しやデコレーションが行われるのが一般的です。
あるパン屋さんでは、イースターの時期にウサギをかたどったパンを売り出し、月間500個以上を販売しているそうです。
イースター自体の認知度はまだまだ低いものの、季節感の演出や新たな需要の掘り起こしに一定の成果が期待できます。
イースターという観点で販促を考えてみると、新たな発想が得られるかもしれません。
コスプレだけじゃない?秋の販促イベントとして定着した「ハロウィン」の活用方法
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/1166ハロウィンはコスプレやお菓子だけのイベントと思っていませんか。実はコロナ禍前の2019年市場規模は驚異の約1155億円と、バレンタイン並み!!年末商戦前の一大イベントに成長したハロウィンを、自社の集客・販促にも取り入れてみませんか。
9月のシルバーウィークでも販促の仕掛けを
9月のシルバーウィークも大型連休になる年があり、販促するには良い機会です。
2024年9月には2度の三連休があり、ここで売上をつくれれば第4四半期の売上に弾みをつけられるでしょう。
シルバーウィークの販促では、秋の訪れに合わせた季節感を取り入れたキャンペーンが効果的です。
たとえば、秋の新商品の発表、秋のレジャーやスポーツイベントに関連したプロモーション、季節の変わり目に合わせた衣料品や食品の割引などが考えられます。
近年の傾向を振り返ると、暑い日が続いて秋らしい秋が短かった年も出てきています。9月はまだまだ暑く、2023年9月の東京の月間平均気温は「26.7度」でした。
中長期予報をチェックした上で、残暑を和らげるような商品やサービスを訴求する販促も、お客さまに喜ばれるでしょう。
夏はお祭りや夏休みなど様々なイベントがありお出かけが多い季節。お店を経営している方にとって、この機会を活かさない手はありません。この記事では、夏の販促アイデア10選と称して、お店の集客術を紹介していきます。飲食店、美容院、ネイルサロン、雑貨店などなど。どの業種でも実践できる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
地の利と季節の変化を活かした販促アイデア
販促の内容は、お店の特徴や実施するタイミングによっても変えていく必要があります。
続いて、地の利と季節の変化を活かした販促アイデアを紹介していきます。
■立地と客層に合わせたデジタルクーポン配信
最近ではデジタルクーポンを利用するお店が増えています。
デジタルクーポンとはメールやアプリを通じてクーポンを配信できるシステムで、紙のクーポンとは違う特長があります。
クーポンのデジタル化とは?中小規模でも簡単にデジタルクーポンを発行する方法
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/894「デジタルクーポン」とはその名の通り、デジタル化されたクーポンのこと。これまでクーポンといえば紙で配布されるのが一般的でしたが、ペーパーレスの時代に突入し、効率化・コスト削減・環境保護の観点からデジタルクーポンが主流になりつつあります。 スマホひとつで何でもできる昨今、クーポンの在り方も変わってきています。特に店舗を運営している事業者にとって、デジタルクーポンは営業の強い味方になってくれるでしょう。 この記事では、デジタルクーポンのメリットやデメリット、中小店舗でもできるデジタルクーポンの発行方法などを紹介していきます。
紙やチラシベースと異なり、デジタルクーポンは配信に時間がかからないため、雨の日や急にキャンセルが出てしまった日など、直前の営業状況にあわせてクーポンを配信する戦略が可能です。
デジタルクーポンであれば、顧客のライフスタイルや習慣に合わせて内容をカスタマイズできるため、工夫次第で効果的なクーポン販促を実施できます。
au PAY アプリにau PAY加盟店様のクーポンを掲載できる新サービス「au PAY グロースパック クーポン」。チラシ配布等の販促方法より安価で、必要な時にすぐ発行できる特徴があります。定番のメニューから高級料理まで本格的な中国料理をリーズナブルな価格で味わえる、飯田橋の中国酒家「味仙楼」様に「au PAY グロースパック クーポン」の活用方法についてお話をお伺いしました。
春の新生活シーズンに合わせた販促で新規顧客を獲得
季節の変化に対応した販促として代表的なのが「新生活に関連した販促」です。
3月は多くの人々が新たなスタートを切るタイミングで、家電量販店や家具店で行われる新生活応援セールはおなじみになっています。
新生活シーズンの販促は、それらの業態に限ったことではありません。
引っ越し後にどの美容院に行こうか迷う人、新たな行きつけの居酒屋を探す人、新しいスポーツや趣味を始めようとする人、子どもの塾や習い事を探す人、人の移動が起きるこの時期ならではのニーズや悩みは巷にあふれています。
自らのビジネスのなかで、新生活に着目した販促が行えないか考えてみましょう。
■地域限定キャンペーンを活用した販促
QRコード決済を中心に近年は、自治体主導のキャッシュレス関連キャンペーンが各地で行われています。
そのような外部的な需要喚起策を活用するのも方法のひとつです。
販促にかかる費用を抑えながら、集客を狙えます。
例えば、au PAYではこれまで以下のような自治体キャンペーンを行っています。
・神奈川県藤沢市:デジタルスタンプラリーでスタンプを取得すると抽選で1,700名様に自治体マイナポイント(au PAY 残高)をプレゼント。即時抽選で100名様に2,000円相当(不課税)、1,600名様に500円相当(不課税)。(2023年12月4日~2024年3月5日)
・鹿児島県枕崎市:対象店舗でau PAYを使うとお支払いの最大30%(1au IDあたり6,000円相当/回、12,000円相当/期間が還元上限)が戻ってくる(2024年1月19日~2024年2月29日)
キャッシュレス決済サービスが実施するキャンペーンをフックとして、店頭やHP、ブログで発信することで、お金をかけずに来店動機を創出できるでしょう。
au PAYであなたの街を応援しよう!いろんな街でキャンペーン開催! - au PAYマガジン
https://media.aupay.wallet.auone.jp/support-local/au PAYが全国の地方自治体と協力して、地域経済を盛り上げていきます!
天気や気候に関連づけた販促アイデア
続いては天気や気候を逆手に取った販促アイデアを紹介します。
■雨の日だけの特別限定クーポンで顧客を店舗へ
天気・気温と売上には相関関係があるといわれます。
「天気が悪いと売上が落ちる」と経験的に感じる事業者も多いでしょう。
だからこそ、売上を伸ばすビジネスパーソンほど、天気や気温をこまめにチェックしています。
もし雨の日の売上ダウンに頭を悩ましているのであれば、雨の日クーポンを配ってみましょう。
SNSやメールマーケティングを通じてすぐに試すことができ、雨が降り始めたときにタイミングよく配信することで即時性のあるプロモーションを実施できます。
最初のうちは反応がうすくても、継続すれば「雨の日にあのお店に行くとおトク」という認識がお客さまに浸透していきます。
そういった細かな積み重ねが他店との差別化になり、新しい顧客層を引き付け、リピーターを増やす機会につながります。
雨の日もお客さまが増える!悪天候時の集客・販促アイデアまとめ
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/923「雨で客足が悪い」、お店を経営している事業者であれば誰しも一度は感じたことがある悩みではないでしょうか。この記事は、そんな事業者さまのお悩みを解決するために、雨の日でも来店客数を増やし、売上をアップさせるための集客・販促アイデアを紹介します。業態を問わず実践できる販促策も掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
■猛暑を乗り切る冷たい販促アイデア
年々、夏の暑さが厳しさを増しています。
それを逆手に取り「冷たい」をテーマにした販促を行ってみてはいかがでしょうか。
夏季限定の冷製メニューの提供、冷感グッズや日焼け止め、サングラスなどの季節商品の割引セールを実施するなどが挙げられます。
店舗では、涼しい雰囲気を演出することも重要です。
例えば、店内で涼しげな音楽を流す、冷たいおしぼりや飲み物を提供するなどの取り組みを通じて、顧客の心を自然とつかむことができます。
ちなみに、ウェザーニューズによれば、気温が26℃を超えるとかき氷の需要が増加しはじめ、34度になるとかき氷需要がアイスクリーム需要を超えるそうです。
気温と人の行動は密接に関係しているので、自店舗の日別売り上げと気温・天気のデータを分析してみると、新たなヒントが得られるかもしれません。
「夏のアイスクリーム・かき氷調査」結果発表!かき氷の人気は34度でアイスを超える
https://jp.weathernews.com/news/41171株式会社ウェザーニューズが『夏のアイスクリーム・かき氷調査』の結果を発表!気温34度でかき氷を食べたい人がアイスを超えることや、Googleトレンドと気象データの分析から、かき氷の検索は最低気温26度になるタイミングでが急増することが判明しました。
■冬将軍を味方に!あったか特典を提供する販促テクニック
夏とは対照に、冬は寒さ乗り切るための特典やサービスを提供しましょう。
小売店なら冬の寒さに対応するファッションアイテムや暖房器具などの商品を特価で提供する、サロンや美容院なら最初に温かいおしぼりやお茶を提供するといったことが考えられます。
ちょっとした気づかいは、お客さまのお店に対するロイヤリティアップにつながります。
まとめ
販促は、工夫次第でさまざまなアイデアが考えられます。
適切な販促戦略を構築できれば、売上アップはもちろんのこと、顧客との長期的な関係構築、ブランド認知度の向上などにもつながります。
そして、販促を検討・実行するうえでは、「中身と同じくらい準備が大切」です。1年ごと、四半期ごとなど、ある程度長期のスパンで販促スケジュールを立てておくと、計画から告知、実行まで余裕をもって進められるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、販促計画を練ってみてはいかがでしょうか。