イベント盛りだくさんの3月
3月は1年のなかでも特にイベントが多い季節。新たな学生生活・社会人生活をスタートさせる人は、準備期間として少し緊張した面持ちで、日々を送っていることでしょう。また、卒業式や異動など別れの季節でもあり、卒業旅行や送別会など別れを惜しむ時期ともいえるでしょう。
さらに3月下旬ごろになると花が色づき、桜も咲きはじめます。行楽地や観光地では花見客で盛大ににぎわいます。ここ数年はコロナ禍により自粛傾向にありましたが、それも徐々に緩和され観光ムード・花見ムードも以前の状態に戻りつつあります。
また、スポーツの分野も大いに盛り上がる時期であり、Jリーグやプロ野球が開幕しスタジアムには多くの観客が詰めかけます。春のセンバツ高校野球も3月に開催され、厳しい練習を積み重ねてきた高校球児の熱い戦いが甲子園で繰り広げられます。
さらに2023年3月にはWBC(ワールドベースボールクラシック)の開幕もあり、昨年のワールドカップ同様に盛り上がるイベントになると期待されます。
■3月の主なイベント
・ひな祭り/桃の節句(3月3日)
・ホワイトデー(3月14日)
・春分の日(3月20日ごろ)
・春の彼岸
・春休み
・卒業式・卒園式
・お花見
・Jリーグ開幕
・プロ野球開幕
・春のセンバツ高校野球大会
上記のようなイベントごとが3月には控えており、それだけ人の動きは活発になります。お店を経営する事業者さまは、ぜひこれらのイベントにからめた販促活動を行いましょう。
その際には、「子どもづれの30代夫婦」「仕事帰りの40代ビジネスパーソン」などターゲットをしっかりと定めることが大切です。販促のターゲットが明確になれば、それだけその顧客にあった企画を立てやすくなり、結果として集客や売上アップにつながります。
3月の販促アイデア10選
3月の販促では季節感を演出したり、イベントにからめた企画を実施したりするのが大切です。ここではすぐに実践できる販促アイデアを10個ご紹介していきます。
■春らしい店内装飾を施す
春といえば「花」をイメージする方も多いのではないでしょうか。そこで、店内に桜や菜の花などの春の花を飾ったり、花柄のインテリアを施したりすると店内の雰囲気ががらっと変わります。
たとえば飲食店であれば、テーブルクロスを春を想起させる色合い(桜色・黄色・赤色など)にするだけでも、店内がパッと明るく華やかな印象に様変わりします。
また、外観に工夫を凝らしてみるのもいいでしょう。3月は新たに引っ越してくる人も多いので、目立つような店外装飾をするとお店の存在を知ってもらうきっかけになるかもしれません。
■旬の食材を取り入れたメニュー・商品を用意する
旬の食材を取り入れるのも定番の集客方法です。春に旬を迎える食材は彩りのいいものが多く、栄養価の高いものばかりです。SNS映えするメニューを考案したり、ヘルシーさを売りにした季節感あるメニューを開発したりしてみえてはいかがでしょうか。
春に旬を迎える野菜 | タケノコ、春キャベツ、タラの芽、ふきのとう、アスパラガス など |
春に旬を迎える果物 | イチゴ、サクランボ、グレープフルーツ、甘夏みかん など |
春に旬を迎える海産物 | カツオ、桜エビ、サワラ、タイ、アサリ、シラス、ホタルイカ など |
■お花見テイクアウトを用意する
桜の開花とともに盛り上がるお花見シーズン。ここ数年、コロナ禍でお花見関連のマーケットは大きく縮小してしまいましたが、それも徐々に回復してくることが予想されます。
インテージの調査によれば「2023年以降コロナが収束したら花見をしたい」と答えた人の割合は約5割。2人にひとりは花見を楽しみたいと考えており、友人や恋人、仕事仲間と桜の木の下で花見をするという方は多いはずです。
そして、花見につきものなのが「おいしい食事」。飲食店を経営する事業さまは、花見客をターゲットにしたテイクアウトメニューを用意してみてはいかがでしょうか。花見をしながら簡単に食べられる軽食やお花見用のお弁当を販売すれば、売上アップが期待できます。
■女の子・女性限定のひな祭り企画を実施する
3月3日は「桃の節句」とも呼ばれるひな祭りの日。小さなお子様から大人の女性までを対象にしたキャンペーンを企画してみましょう。
ひな人形グッズの販売、ひなあられや菱餅、ちらし寿司やお吸い物などひな祭りを意識したメニューの提供、女性客限定割引を行うレディースデーの実施など、そのお店ならではの企画で女性客を呼び込みましょう。
そのほかにも、「女子会限定プラン」や「インスタ映えするような限定スイーツ」など、アイデア次第でさまざまな企画が考えられます。
■カップル限定のホワイトデー企画を実施する
3月14日のホワイトデーにちなんで、カップルを対象にした販促を実施するのもおすすめです。この日にデートをするカップル・夫婦は多いので、お出かけの際に立ち寄ってもらえるような企画を考えましょう。
たとえば、バレンタインのお返しになるホワイトデー限定のギフトセットを販売したり、来店したカップルに花束をプレゼントしたりするといった具合です。また、店内にカップルシートを設ける、カップル限定の割引キャンペーンを実施するなどもいいでしょう。
■卒業生限定の販促企画を実施する
3月といえば卒業の季節です。卒業パーティーや謝恩会、食事会を開く方も多いため、お店をその会場として利用してもらえるような販促を打ち出します。団体客向けのプランを用意したり、早期予約の割引を実施したりして、卒業シーズンにからめた集客策を考えましょう。
また、お店の近くに学校があれば、その学校の卒業式に関連した販促企画もおすすめです。卒業式の日の近辺で「卒業おめでとうキャンペーン」「○○高校の卒業生限定割引」といったイベントやキャンペーンを実施します。大手企業がまねできないような地元密着の企画を実施すれば、自店舗の差別化にもつながります。
■新生活応援企画を実施する
新しい生活を始める人たちに向けたサービスやキャンペーンを実施するのも3月は最適な時期。
家電量販店で行われる「新生活応援セット」はその最たる例で、この時期には掃除機や洗濯機などの生活に欠かせない家電がセットで販売されます。
これにならって新生活に必要な商品をまとめてバンドル販売したり、生活準備に利用できるクーポンを配布してお客さんに喜んでもらいましょう。
また、新天地で生活を始める人は、地域の知り合いが少ないはず。交流会やセミナー、ワークショップなどを開催して、コミュニケーションの場を提供するのも集客やお店のファンづくりに有効です。
「au PAY グロースパック」とは?au PAYの加盟店向け新サービスを徹底解説
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/7132022年10月から、au PAYに新たな加盟店向け集客支援サービスが加わりました。その名も「au PAY グロースパック」。加盟店が自由にクーポンの値引き額や利用可能時間を設定し、即座に発行できる新サービスです。
■スポーツ応援企画を実施する
2022年は日本中がワールドカップで大いに盛り上がりましたが、2023年3月にはいよいよWBC(ワールドベースボールクラシック)が開幕します。3月8日から1次ラウンドがはじまり、決勝の3月19~21日まで大会は続きます。
1次ラウンドの日本戦は以下の日程で行われるので、この日にライブビューイングのイベントを実施するときっとお店が盛り上がります。
2023年3月9日(木)19:00 中国-日本
2023年3月10日(金)19:00 韓国-日本
2023年3月11日(土)19:00 チェコ共和国-日本
2023年3月12日(日)19:00 日本-オーストラリア
さらに、プロ野球の開幕(パ・リーグ:3月30日、セ・リーグ:3月31日)や春のセンバツ高校野球(3月18日~)もあるので、地元チームの応援企画を行って集客を図るのも方法のひとつです。
■SNSを意識した販促活動を行う
今の時代、SNSは販促活動を実施するうえで欠かすことのできないツールです。店内や商品の写真をSNSにアップするのは当たり前で、昨今ではSNSの口コミ投稿をお店選びの参考にしている方も少なくありません。
そのためお店としては、SNSでお店を宣伝してもらえるような販促を行うことが大切です。SNS映えするような料理や店内を意識するのはもちろん、「SNSの投稿で○円割引」といったサービスを用意するのもいいでしょう。口コミで話題が広がれば、さらなる集客率アップにつながります。
■グリーンキャンペーンを実施する
グリーンキャンペーンは、環境保護や持続可能な社会への取り組みを促進するための企画です。春は芽吹きの季節なので、環境保全にからめた販促を実施することでお店のイメージアップを図れます。
たとえば、来店や商品購入に対して限定エコバッグをプレゼントするのはいかがでしょうか。エコバッグはプラスチック削減につながり、日常的に使ってもらえばお店の存在を知ってもらう宣伝効果が期待できます。
そのほかにも、使用済みの商品(衣類や古本など)を持ち込んだ人、公共交通機関や自転車で来店した人に割引を実施するなどが考えられるので、ぜひこの機会に環境にやさしい販促を行ってみましょう。
まとめ
ひな祭り、ホワイトデー、卒業式など、3月はまさにイベントが目白押しの月。お店の集客を考える際には、イベントや祭事にちなんだ企画を考えてみましょう。
お客さまの来店理由を創出でき、年度末の集客がうまくいけばその後のリピーター獲得にもつながります。今回ご紹介したアイデアを参考に、ぜひ売上・集客アップを図りましょう。
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