警察手数料もキャッシュレス化！現金の扱いや使える決済手段について解説

警察手数料とは、運転免許証の更新・再交付、車庫証明の申請、道路使用許可など、警察署で行う各種手続きにかかる手数料のことです。

これまで多くの都道府県では「収入証紙」による支払いが必要でしたが、キャッシュレス決済への移行が進みはじめています。

なかでも埼玉県警察では2024年から全国初の「原則キャッシュレス化」を実施。神奈川県警察でも2025年から同様の取り組みを開始したことが話題となっています。

これまで警察手数料の支払いでは「収入証紙」が使われてきました。

収入証紙を使った支払いは、警察署や免許センター、周辺のコンビニエンスストア等で購入し、書類に貼って提出する手続きでした。

ただ、この収入証紙システムには以下のようなデメリットがあります。

・事前に現金で証紙を購入する必要がある
・金額によっては複数枚貼る必要がある
・売店の営業時間に左右される
・（行政側）在庫管理の手間
・（行政側）現金管理業務の負担
・（行政側）偽造リスクへの対策コスト

キャッシュレス対応により、物理的な管理や手間が減って行政・利用者双方の利便性が向上が期待されています。

政府は2020年12月の「デジタル・ガバメント実行計画」で、行政手続きの利便性向上を掲げました。警察手数料のキャッシュレス対応や、マイナンバーカードと運転免許証の一体化もその一環です。

この方針を受けて、各都道府県では収入証紙の廃止とキャッシュレス化が進んでいます。

埼玉県と神奈川県では2024年4月から警察手続きで原則として現金が使用できない「原則キャッシュレス化」の取り組みが進められています。

ここでは、全国に先駆けて警察手数料の「原則キャッシュレス化」を実現した埼玉県警察と神奈川県警察の取り組み内容をご紹介します。

埼玉県では2024年4月1日から、埼玉県収入証紙が使用できなくなっています。

廃止に伴い、運転免許証の更新、車庫証明、狩猟免許関連などの警察手数料を現金で払うことはできず、原則キャッシュレス決済になりました。

「原則」とあるのは、警察の窓口では現金払いできないものの、納付書をもらってコンビニエンスストアや金融機関等で現金払いする方法が用意されているためです。

ただし、外で支払う場合は、窓口に戻って手続きの続きをおこなう必要があり、時間と手間がかかります。

キャッシュレス決済は、クレジットカードやQRコード決済、デビットカード、電子マネーなど幅広く対応しています。

【利用可能な決済ブランド】
クレジットカード：Visa、Mastercard、JCBなど
QRコード決済：au PAY、楽天ペイ、d払いなど
電子マネー：nanaco、WAON、楽天Edy、交通系電子マネーなど

神奈川県警察でも埼玉県警察同様に、「収入証紙の廃止」と「原則キャッシュレス化」を実施しています。

神奈川県の場合、警察署では2025年4月から「原則キャッシュレス化」ですが、運転免許センターは2025年8月からキャッシュレス決済に対応開始と、場所によって対応状況が異なるので注意が必要です。運転免許センターでは、現金での支払いも可能です。

【利用可能な決済ブランド】
クレジットカード：Visa、Mastercard、JCBなど
QRコード決済：au PAY、楽天ペイ、d払いなど
電子マネー：nanaco、WAON、楽天Edy、交通系電子マネーなど

埼玉県と神奈川県の警察署では、原則として現金での支払いができません。

そのため、警察手数料の支払いを予定している方は、管轄警察署のキャッシュレス化状況を公式サイトで確認し、利用可能な決済方法を事前にチェックしておきましょう。

なお、当日現金しか持っていない場合は、申請窓口で納付書をもらい近隣のコンビニエンスストアや金融機関などで現金払いすることは可能です。

ただその場合は時間と手間がかかるので、基本的にはキャッシュレス決済手段を用意しておくことをおすすめします。

QRコード決済の「au PAY」は、スマホにアプリをダウンロードすればその日からキャッシュレス決済を始められます。

au PAY 残高へのチャージもコンビニATMや金融機関口座などから可能です。
※au PAY 残高へのチャージには上限があります

QRコード決済を使ったことがないという方は、この機会にぜひau PAYをご利用ください。

ちなみに、埼玉県の場合、キャッシュレスで支払える警察手数料には以下があります。

・運転免許証更新手数料
・運転免許証再交付手数料
・国際運転免許証交付手数料
・自動車保管場所証明申請（車庫証明）
・道路使用許可申請
・一般旅券発給手数料（パスポート）　など
※対象となる手続きや導入状況は都道府県により異なります。

これらの手数料は従来、収入証紙での支払いが一般的でしたが、キャッシュレス化により多様な決済方法で支払えて便利です。

警察手数料のキャッシュレス化は、利用者の利便性向上をもたらす一方で、現金しか持ち合わせていないと手間がかかる、操作に不慣れな方への配慮が必要になるなどデメリットも生じます。

ここでは、キャッシュレス化による具体的なメリットとデメリットについてご紹介します。

キャッシュレス化の最大のメリットは手続きの簡素化です。

収入証紙を事前に購入する手間が不要になり、窓口での手続きがよりシンプルになります。証紙の購入場所や営業時間を気にする必要もありません。

対応するキャッシュレス決済が多く、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、普段つかい慣れた決済方法を選択できます。

現金の受け渡しや証紙に貼る作業が不要になるため、手続き時間の短縮にもつながります。

行政側にとっても、現金管理業務の軽減や収入証紙の偽造対策が不要になるなど、業務効率化と運営コストの削減を実現できます。

さらに決済データがデジタル化されることで、正確な収入管理や統計処理も可能になり、行政サービスの質的向上も期待できるでしょう。

警察手数料キャッシュレス化のデメリットとしては、キャッシュレス決済の準備（アプリのダウンロード、残高確認、カードの携帯など）が事前に必要になる点が挙げられます。

また、システム障害や通信エラーにより、決済ができない場合も考えられます。

キャッシュレス決済に慣れていない方には使い方が難しかったり、決済履歴がデジタルデータとして残るためプライバシーを重視する方には抵抗感があったりする点もデメリットといえるでしょう。

au PAY アプリはシンプルでつかいやすく、支払いごとにPontaポイントがたまります。

もちろん警察手数料を支払えるほか、実店舗以外でも請求書支払いやネット支払いに対応しています。

設定方法もかんたんで、au PAY アプリをダウンロードし、au IDでログイン（持っていない場合は新規作成）、本人確認手続きとチャージを終えれば今日からつかい始められます。

警察手数料のキャッシュレス化は、日常生活における脱・現金の一例です。

店頭での買い物以外にも、税金や電気・ガス代の支払い、ネットショッピング、デリバリーサービス、レジャー・エンターテイメントのチケット支払いなど、あらゆる場面でキャッシュレス決済がつかえるシーンが広がっています。

キャッシュレス決済サービスの多くは、利用ごとに独自のポイントがたまります。

現金ではなくキャッシュレス決済を意識的に利用すれば、ポイントを効率よくためながら、現金を持ち歩く必要のないスマートな生活を実現できます。

警察手数料のキャッシュレス化をきっかけに、ぜひキャッシュレス決済の便利さを体験してみてください。