個人が支払う税金は「直接税」と「間接税」に分けられる
個人が支払う税金にも、住民税などの直接税と、消費税のような間接税の大きく2種類に分けられます。本記事で主に扱うのは、納付書が届くような直接税の支払いについてです。
「直接税」は、納税者が国や地方公共団体に直接納める税金です。一方「間接税」は、納税者が事業者などを通じて国や地方公共団体に間接的に税金を納める税金です。
たとえば、消費税は間接税で、負担しているのは消費者側であるものの、実際に納めているのは事業者です。
・直接税…所法人税、住民税など
・間接税…消費税、酒税、たばこ税など
なお、納付書が届いたり、給与から天引きされたりする税金は、基本的に直接納税している形になるので「直接税」に該当します。
個人が支払う主な税金や社会保険料
ここでは個人が日常的に支払う税金や社会保険料の例をリストアップしました。
税金は「国や自治体の運営に使われるお金」であるのに対して、社会保険料は「年金・医療・介護などの保険給付に使われるお金」です。
■税金
〇自動車税/軽自動車税(種別割)
自動車を所有する人に対して、車種や排気量に応じて課税される。自動車・軽自動車・原動機付自転車などが対象。
総務省|地方税制度|自動車税・軽自動車税
〇固定資産税
土地や家屋など固定資産に対して課税される。事業用の機械や備品などの償却資産も対象。
総務省|地方税制度|固定資産税
〇住民税
その年の1月1日時点に居住している住民に対して都道府県及び市区町村が課税する税金。原則、国内に住民票を置くすべての方が対象。
会社勤めの場合は給料から天引きされて、事業主がまとめて納税する(特別徴収)。個人事業主などは納付書を使って住民税を支払う必要があり、これを普通徴収と呼ぶ。
総務省|地方税制度|個人住民税
〇所得税
1年間の個人の所得に対して課税される税金。1月1日~12月31日までの間に収入を得た方が対象。
個人で確定申告が必要な場合は、自分で手続きをして所得税を支払う必要がある。
所得税のしくみ|国税庁
〇消費税
商品の販売やサービスの提供に対して広く公平に課税されるもの。対価を得る取引のほとんどが対象。
消費税|国税庁
〇個人事業税
個人が営む事業のうち、地方税法等で定められた事業(法定業種)に対してかかる税金。第1種から第3種までの3つに区分され、分類により税率が異なる。
総務省|地方税制度|個人事業税
■社会保険料
〇国民健康保険料
個人事業主や年金受給者が加入する国民健康保険に対する保険料。会社員が加入する被用者保険とは異なり、国民健康保険では納付書や口座振替などで支払いをおこなう。
国民健康保険の保険料・保険税について
〇国民年金
日本の公的年金で社会保障制度のひとつ。国内に住んでいる20歳以上60歳未満の方すべてが対象。職場や組合に加入している場合は直接納める必要はないが、第1号被保険者(自営業者・農業者・学生など)は納付書を使って保険料を支払う必要がある。
国民年金|日本年金機構
■税金・社会保険料の支払い時期一覧表
各種税金・保険料の支払い時期を表にまとめました。
納付書が送付されてから支払いに至るまでの期間目安を一覧にしているので参考にしてください。
税別 | 送付時期 | 納付時期 |
---|---|---|
自動車税/軽自動車税 | 5月上旬頃 | 5月末日 |
固定資産税(東京都の場合) | 6月上旬頃 | 6月/9月/12月/翌2月 |
住民税(普通徴収) | 6月上旬頃 | 6月/8月/10月/翌年1月 |
所得税 | - | 原則2月16日~3月15日 |
消費税 | - | 3月末日 |
個人事業税(東京都の場合) | 8月上旬頃 | 8月/11月 |
国民健康保険税 | 6月上旬頃 | 6月~翌年3月までの各月末納付 |
国民年金 | 4月上旬頃 | 納付対象月の翌月末日 |
※地域によって納付書の送付時期や納付期限が異なる場合があります。地方税については、各行政のサイトをご確認ください。
税金の支払い方法も多様化!何で払うのがおトク?
以前は窓口や口座振替による支払いがメインでしたが、現在はスマホ決済を使った手軽な支払い方法への対応もすすんでいます。
■従来の支払い方法(金融機関窓口、口座振替など)
個人の税金の支払い方法としては、これまで金融機関等の窓口やコンビニ、口座振替での支払いが一般的でした。
窓口で支払う場合、営業時間内に足を運ぶ必要があるという制約があります。
また、移動の手間や払い忘れを防ぐために口座振替も広く利用されている支払い方法です。
ただ、別途申し込みをする必要があり、手続きに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。
■スマホ決済を使う支払い方法
従来の支払い方法にくわえて、近年はスマホ決済を使って税金を納付する方法への対応もすすんでいます。
その方法も複数用意されており、QRコード決済アプリ、インターネットバンキング、クレジットカード決済などが代表的です。
ATMで現金を下ろす必要がなく、自分の好きなタイミングでいつでもどこでも納税ができて便利です。
■各支払い方法のメリット・デメリットを比較
あらためて各支払い方法の特徴をまとめておきましょう。
金融機関窓口 | コンビニ | 口座振替 | スマホ決済 | |
---|---|---|---|---|
領収書の発行 | あり | あり | なし | なし |
納付金額の上限 | なし | あり | なし | あり |
いつでも納付できる | × | × | - | ○ |
口座振替やスマホ決済は支払いの手間が少ない一方、その場で領収書が発行されない点には注意しましょう。
なお、スマホ決済では納付金額の上限が設定されている場合があります。
税金をスマホ決済で支払う方法
税金をスマホ決済で支払う方法は次に紹介する3通りあります。それぞれ特徴があるので、自分のスタイルに合ったやり方を選択してください。
■QRコード決済アプリで支払う(スマホアプリ納付)
納付書に印刷されているQRコードを、決済アプリで読み込んで納付する方法です。
国税の場合は「国税スマートフォン決済専用サイト」を、地方税の場合はアプリから直接支払います。
誰でも簡単に利用ができるほか、キャンペーンを利用すればポイントがたまります。手数料もかからないので、「税金の納付で損したくない」という方におすすめです。
■インターネットバンキングで支払う
インターネットバンキングを通じて、スマホから24時間いつでも納税することが可能です。
利用にあたっては、インターネットバンキングの口座開設、税務署へe-Tax(国税電子申告・納税システム)の利用開始手続きを済ませる必要があります。
また、金融機関によっては手数料がかかる場合があるので注意しましょう。
e-Taxの利用開始手続き(イータックス)
■クレジットカードで支払う
クレジットカードを使って税金を納めることもできます。
国税の場合は「国税クレジットカードお支払サイト」を、地方税の場合は「地方税お支払サイト」を利用します。
カードの利用でポイントがたまる反面、納付税額に応じた決済手数料がかかってしまいます。
「国税クレジットカードお支払サイト」では手数料の試算ができるので、事前にいくらかかるのかシミュレーションしておくとよいでしょう。
世の中の動きにあわせて、各種税金のキャッシュレス納付も可能になりつつあります。これまで税金は自宅に納付書が届き、役所やコンビニに出向いて現金で支払うのが一般的でした。クレジットカードやQRコード決済に対応することで、場所や時間の制約がなく納付できるメリットがあります。
au PAY(請求書支払い)でも税金の払い込みが可能
キャッシュレス決済「au PAY(請求書支払い)」でも税金の支払いに対応しています。
ここでは、「まだ使ったことがない」という方にも、au PAY(請求書支払い)の特徴をわかりやすく解説します。
■au PAY(請求書支払い)に対応している税金
au PAY(請求書支払い)で支払える税金は、自動車税・固定資産税・住民税・個人事業税など多岐にわたります。
また、国民健康保険税や国民年金といった社会保険料にくわえて、ガス料金や水道料金などの光熱費支払いもできます。
地域によって対応状況が異なるので、くわしくはこちらのau PAY公式サイトからご確認ください。
キャッシュレス決済でも住民税が払える!ポイント還元や手数料はどうなる?
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/1772普及が進むキャッシュレス決済ですが、近年では住民税もキャッシュレス決済で支払えるようになったことをご存知でしょうか。キャッシュレス決済ならいつでも支払えて、ポイント還元があれば現金よりおトクになるメリットがあります。 毎月・毎年の納税負担を少しでも軽くしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
自動車税の支払方法を徹底解説!便利でかんたんな支払方法はどれ?
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/1647自動車・軽自動車を所有していると、毎年納税することになる自動車税・軽自動車税。「支払いに行くのが面倒」「少しでもおトクな方法で払いたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。 その自動車税・軽自動車税も、ポイント還元が得られるキャッシュレス決済など、現金より便利でおトクな支払方法が出てきています。 例えば「au PAY 請求書支払い」のようなキャッシュレス決済を使えば、自宅等からスマホで支払えるようになり、時間や場所の制約がなくなって便利です。 本記事では、自動車税・軽自動車税の支払方法の種類及び、それぞれのメリット・デメリットなどを紹介します。
au PAYでは2023年2月20日から、国民年金保険料の支払いに対応しました。au PAYの請求書支払い機能を使って、納付書のコードを読み取りましょう。今回はポイントがたまるau PAYから国民年金保険料を納付する方法について解説します。
■au PAY(請求書支払い)の支払い手順
au PAY(請求書支払い)は、納付書とau PAY アプリがあれば利用できます。
アプリ内で支払い履歴の詳細も確認できるので便利です。
〈ステップ1〉請求書とスマホを用意する。
〈ステップ2〉au PAY アプリを開き、au PAY 残高が支払う金額分あることを確認する。※金額が足りない場合は、au PAY 残高にチャージする。_
〈ステップ3〉au PAY アプリで「コード読取」または「請求書支払い」の項目をタップする。
〈ステップ4〉請求書に印刷されているQRコード/バーコードをスマホで読み取る。
〈ステップ5〉支払い内容を確認して「確定」ボタンをタップし、支払いを完了させる。
■au PAY(請求書支払い)を利用するメリット
au PAY(請求書支払い)では対応している税目も多く、おトクに納税できるキャンペーンも定期的に実施しています。
そのため、税金を支払う前に、利用できそうなキャンペーンがないかチェックするのがおすすめです。
また、毎月5の付く日(5日・15日・25)と8日には「たぬきの抽選会」を実施しています。
au PAY(請求書支払い)200円(税込)以上の利用で最大3,000Pontaポイントが当たるチャンスが得られるので、利用しない手はありません。
なお、au PAY(請求書支払い)では基本のポイント還元はありませんが、au PAY ゴールドカードでau PAY 残高へチャージをすれば、間接的に税金支払いでもポイントをためられます。
※au PAY ゴールドカードは年会費11,000円(税込)がかかります。
au経済圏の攻略法!対象サービスやおトクに利用する方法を解説
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/602#outline11au PAYとau PAY カードのように、関連するサービスを使っているとポイント還元率が高まるケースがあります。利用しているサービスをau関連にまとめていくことで、効率的にポイントを集められるメリットがあります。この記事ではauスマホやau PAYをはじめとする「au経済圏」について、サービスの種類、特徴、利用する際のポイントを一挙に紹介していきます。
税金の支払いに関するよくある質問(FAQ)
最後に、税金の支払いにまつわるよくある質問をご紹介します。
■支払い期限を過ぎてしまった場合どうすればいいですか?
支払い期限が過ぎてしまった場合の対応は、納付先によって異なることがあります。期限が過ぎた納付書がそのまま使える場合もありますが、まずは納付先にお問い合わせの上、指示をあおぐのがよいでしょう。
窓口で直接支払う必要が出たり、延滞金が発生して金額が変わる場合などがあります。
たとえば東京都渋谷区のように、FAQで対応方針を公開している自治体もあります。
納期限が過ぎた納付書で納められますか | 納税のよくある質問 | 渋谷区ポータル
■スマホ決済で税金を支払う際の注意点は?
スマホアプリ納付では、30万円の利用上限が設けられています。
■スマホ決済で税金を支払った場合、領収書は発行されますか?
スマホ決済や口座振替では、領収書は発行されません。ただし、役所を通じて、納税証明書を請求することは可能です。
自分に合った税金の支払い方法を選ぼう
税金の支払いをスマホ決済にすれば、時間や場所を気にする必要もなくなります。
ATMの手数料を取られることなく、現金の紛失・盗難のリスクも抑えられます。
なお、スマホアプリ納付をする場合は、QRコード決済がおすすめです。
納税時に手数料がかからず、キャンペーンやポイント還元の仕組みを利用すればおトクに各種税金・社会保険料を支払えます。
au PAYはauのスマホユーザー以外でも利用できるので、を使ったことがないという方はぜひau PAY アプリをスマホにダウンロードしてみてくだ