税金の支払いはクレジットカードが便利
税金にはいろいろな種類があります。サラリーマンであれば、給料から自動的に住民税や社会保険料が差し引かれているでしょう。
また、自営業者やフリーランスであれば、自分自身で税金を計算し、納めているはずです。その他にも、固定資産税や自動車税などは納税通知書が自宅に届きます。
税金の支払いというと、従来は税務署や銀行などの窓口に直接行って現金で支払うか、銀行口座から直接引き落としてもらうといった方法が一般的でした。
しかし最近では、コンビニやキャッシュレス決済での納付も可能になりつつあります。本記事では、主にクレジットカードでの納付について説明していきます。
■クレジットカードで支払える国税
税金は大きく分けて国税と地方税に分かれます。
国税については、以下のような種類の税金がクレジットカードでの納付対象となっています。
・所得税および復興特別所得税
・消費税および地方消費税
・法人税(連結納税を含む)
・地方法人税(連結納税を含む)
・相続税
・贈与税
・源泉所得税および復興特別所得税
・印紙税
・自動車重量税(告知分のみ) など
所得税や相続税など、一般的によく耳にする税金も含まれていることが特徴です。そのほかのクレジットカード納付対応税目は、国税庁のページをご確認ください。
■クレジットカードで支払える地方税
地方税は「地方税お支払サイト」を通じてキャッシュレス納付が可能です。
【地方税お支払サイトで納付できる主な税金】
• 自動車税
• 軽自動車税
• 固定資産税
• 都市計画税 など
※自治体ごとに支払える内容が異なる場合があります。
それまでは各自治体によってキャッシュレス対応の状況が異なり、住んでいる場所によっては現金でしか支払うことができませんでした。
地方税お支払サイトは、2023年4月にサービスを開始。基本的にすべての自治体において、地方税をクレジットカードで支払えるようになったのです。
クレジットカードで税金を支払う方法
続いて、クレジットカードで税金を納める具体的な手順を見ていきましょう。
■クレジットカードで国税を支払う方法
所得税や相続税といった国税は、「国税クレジットカードお支払サイト」を通じて納付を行います。
手続きの流れとしては以下の通りです。
1.国税クレジットカードお支払サイトにアクセスする
2.利用に当たっての注意事項の確認・同意する
3.住所や税目などの納付情報の入力する
4.クレジットカード情報の入力する
5.手続内容の確認する
6.納付手続の完了
■クレジットカードで地方税を支払う方法
地方税の納付は、すでに説明したように「地方税お支払サイト」を利用します。
納付書に記載されている「QRコード」もしくは「eL番号(納付書番号)」を入力して、支払いを行う仕組みです。
具体的な納付手順は以下の通りです。
1.地方税お支払サイトにアクセスする
2.「eL-QRでお支払い」または「eL番号でお支払い」のどちらかを選択する
3.「eL-QRを読み取り」または「eL番号を入力」する
4.納付額を確認する
5.支払い方法を選択する
6.手続き完了
クレジットカードで税金を納付するメリット
クレジットカードで税金を納付することには、さまざまなメリットがあります。その中でも特に重要な3つのメリットを紹介します。
■ポイントがたまる
クレジットカードで税金を納付することで、クレジットカードのポイントがたまります。現金で納付する場合は、そのような特典ありません。
税金は大きな金額を支払うことも多いため、それだけ多くのポイントをためられる機会です。
ただし、税金の支払いに対してポイントが付与されないクレジットカードもあります。
使用するカード会社のポイント制度を事前に確認することが重要です。
■24時間いつでもどこでも納付可能
クレジットカードでの納付は、主にインターネットを経由して税金を支払う仕組みです。
24時間いつでも納付ができ、役所やコンビニ、金融機関などに足を運ぶ必要もありません。
納付期限ギリギリであったり、窓口が開いていない時間帯であったりしても支払いができるので、自分のライフスタイルに合わせて納税ができて便利です。
■現金を持ち歩くリスクを減らせる
税金を納付する場合、事前に現金を用意しておかなくてはいけません。
税金の種類によっては高額になることもあり、そうなると盗難や紛失のリスクも伴います。その点、クレジットカードを使えば、そのようなリスクを軽減できます。
現金を下ろす手間や手数料も不要なので、クレジットカードでの納付は経済的・安全性の両面からもメリットがあるといえるでしょう。
クレジットカードで税金を納付する際の注意点
クレジットカードでの税金納付はメリットだけではありません。ここではクレジットカード納付の注意点を紹介します。
■領収書・納税証明書の取扱いにも注意
クレジットカードで税金を支払うと、一般的には領収書や納税証明書が発行されません。
たとえば、自動車税の場合、車検や車の売却などの際に納税証明書が必要になることがあります。
証明書が必要となる場合は、金融機関やコンビニエンスストアでの現金での納税を考慮するか、クレジットカードで納付した後で都道府県の税事務所に申請し納税証明書を発行してもらうことが必要になります。
後者の場合は手続きに時間がかかる点に注意しましょう。
■手続きの取り消しは基本的に不可
税金の支払いをクレジットカードで行った場合、原則その手続きを取り消すことはできません。
「他のカードを使いたかった」「現金で納付すればよかった」という後悔がないように、納税手続きをする前にしっかりと問題がないか確認することが大切です。
もし間違って手続きをした場合や、支払いすぎた場合でも、還付されるまでに時間がかかるので注意が必要です。
■手数料がかかる
クレジットカードで税金を納付する際には、手数料がかかります。国税の場合は支払い金額に応じて、決済手数料が決まる仕組みです。
納付税額に対する決済手数料(税込)
・1円〜10,000円→83円
・10,001円〜20,000円→167円
・20,001円〜30,000円→250円
・30,001円〜40,000円→334円
・40,001円〜50,000円→418円
また地方税の場合も、納付額に応じてシステム利用料がかかります。
具体的な金額は以下のページで確認ができます。
QRコード決済でも税金の納付はできる
実はクレジットカードだけでなく、QRコード決済でも税金の納付は可能です。
クレジットカードは審査が行われるため、すべての人が利用できるわけではありません。QRコード決済のほうが、ハードルは低いと言えるでしょう。
ここではQRコード決済の概要や具体的な納付方法について、くわしく説明します。
QRコード決済で納付可能な税金の種類と納付方法
QRコード決済で納付できる税金は、おおむねクレジットカードと同様です。
国税の場合は「国税スマートフォン決済専用サイト」、地方税の場合はQRコード決済アプリから直接支払いを行います。
たとえば、地方税の代表格「自動車税」をau PAYで支払うケースは以下の通りです。
1.請求書を用意する:請求書とスマホを用意し、au PAY アプリを開く。
2.バーコードを読み取る:「バーコード読み取り」ボタンを選択し、請求書に記載されているバーコードを読み取る。
3.支払う:支払い内容に間違いがないことを確認し、「支払いを確定」ボタンを選択する。
4.支払い完了:完了したら、「履歴」で支払い内容を確認する。
クレジットカードでは国税・地方税ともに数%の手数料がかかります。一方、QRコード決済であれば手数料は無料です。
なお、「毎月5・8・15・25日」にau PAYを使って税金や請求書の支払いを行うと、「たぬきの抽選会」というキャンペーンに参加できます。この抽選会では、最大3,000Pontaポイントが当たります。
手数料無料かつ抽選に参加できるため、クレジットカードや現金での支払いよりも楽しくおトクに税金の納付ができるのではないでしょうか。
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クレジットカードやQRコード決済による税金納付で、利便性のメリットを活用しよう
これまで税金の納付は窓口支払いが一般的でした。ただ、窓口での税金納付には、人件費や郵送費、印刷費などの社会的なコストが多くかかります。
そのため、国や自治体もキャッシュレス決済を活用した税金納付を推奨しており、今後はクレジットカードやQRコード決済による税金納付が一般的になっていくでしょう。
キャッシュレス決済を使うことで、いつでもどこでも税金の支払いができ、ポイント還元の機会も増えます。
「まだ現金で払っている…」という方は、今日からクレジットカードやQRコード決済で税金を支払ってみてはいかがでしょうか。