残り2カ月弱!大阪・関西万博の入場者数と混雑予測

西口のミャクミャク像とガンダム像
大阪・関西万博は2025年4月13日に開幕し、10月13日までの184日間開催されます。8月6日時点で来場者数は1,500万人を突破し、各種報道によれば、8月中には運営費の損益分岐点を超える見込みとされています。
■大阪・関西万博の入場者数推移
開幕から約4カ月で1,500万人突破という数字は、1日平均約13万人が来場している計算になります。平日・休日で変動はありますが、10万人を超えたら多い日と考えればよいでしょう。
入場時間帯を予約する必要があるため、直近の混雑状況は、入場ゲートの予約状況からある程度推測できます。
万博公式サイトの「毎日更新」ページで、今後4週間の会場混雑予想と来場予約枠の空き状況が掲示されていて、一般には鉄道経由の東ゲートが混んでいてバス経由の西ゲートの方が空いていることがわかります。
■終盤に向け混む予想
公式の来場者予測によると、閉幕が近づくにつれて来場者数は増加する傾向が示されています。つくば万博など、過去の万博でもその傾向がありました。
9月以降は特に混雑が予想され、注意したいのは以下の時期です。
• 9月の3連休(9月13日~15日、20日~23日)
• 10月最終週(10月6日~13日の閉幕週)
平日でも9月中旬以降は、人気パビリオンの行列が長くなることが予想されます。今から計画を立てるなら、9月上旬の平日がねらい目です。
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■本物の美術品に会える「イタリア館」

「ファルネーゼのアトラス」像
カラヴァッジョの「キリストの埋葬」、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆スケッチ、古代ローマの「ファルネーゼのアトラス」像など、通常はイタリアでしか見られない国宝級の作品が来日。美術ファンなら「これだけで元が取れる」と評判です。
一時期話題になったイタリア館専用アプリによる予約はすでに埋まっており、先着順で数時間行列ができることも。
・入場方法:事前予約制/予約なしでも先着順で入場可
・おすすめポイント:本物の名画や彫刻を間近で鑑賞できる貴重な機会
■日本館に次ぐ巨大パビリオン「サウジアラビア館」

スタッフの民族衣装
日本館に次ぐ2番目の規模を誇るパビリオンは、まるでサウジアラビアの街をそのまま持ってきたような空間。中庭を囲むように配置された建物群は、現地の「スーク(市場)」を思わせる迷路のような構造で、歩いているだけで異国情緒を満喫できます。期間中700回以上のイベントが予定され、サウジコーヒーの実演や伝統舞踊など、毎日違う体験が楽しめます。
・入場方法:予約不要、先着順
・おすすめポイント:次回開催国、夜はプロジェクションマッピングも

■高級ブランドが集結「フランス館」

ルイ・ヴィトンが協力しているフランス館の展示
LVMHグループがメインパートナーを務めるフランス館は、ルイ・ヴィトンのトランクを積み上げた巨大な壁やディオールの展示など、フランスの粋を集めた空間が広がります。特に話題なのが、メゾンカイザー監修のベーカリーで、万博限定の赤いクロワッサン「クロワッサンルージュ」(税込648円)は午前中に売り切れることも。
行列は長めですが回転が早いため比較的スムーズに入場できます。
・入場方法:予約不要、先着順
・おすすめポイント:ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌの特別展示、本格フレンチレストラン「LE BISTRO」
■55年ぶりの感動再び!月の石がやってくる「アメリカ館」

1970年の大阪万博で最大5時間待ちの行列を作った「月の石」が、55年ぶりに大阪に帰ってきました。今回展示されるのは、アポロ17号が1972年に持ち帰った別の月の石。
NASA協力による宇宙開発の展示が充実していて、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の展示や、ロケット打ち上げの疑似体験など、まるで宇宙旅行に出かけたような没入感を味わえます。
・入場方法:予約不要、先着順
・おすすめポイント:月の石、NASA宇宙体験、大谷翔平選手の映像、本格アメリカンフードのレストラン
■人類初!月の裏側の土壌を展示「中国館」
海外パビリオン最大級の3,500平方メートルの敷地を誇る中国館は、竹簡(古代の書物)をモチーフにした外観に119の漢詩が刻まれた壮大な建築。
最大の目玉は、2024年に嫦娥6号が人類史上初めて採取に成功した「月の裏側の土壌」と、嫦娥5号が採取した「月の表側の土壌」の同時展示。月の表と裏の砂を見比べられる世界唯一の機会です。
・入場方法:予約不要、先着順
・おすすめポイント:月の裏側の土壌、古代文物の展示
■五感で楽しむ砂漠体験「クウェート館」

「灯台」をテーマにした大きくウェーブした外観が目を引くクウェート館は、実際の砂漠の砂を使った体験型展示が人気です。
手の動きと連動する映像でサソリやヘビなどの砂漠の生き物が現れる「砂の宝探し」や、砂漠の風景にあわせて温風が吹く演出など、五感で中東の自然を体感できます。
最後は天井一面のスクリーンに寝転んで見るプラネタリウム風の映像体験で、砂漠の夜空を堪能。回転が早く行列の見た目よりは早く入場できることも。
・入場方法:事前予約可、予約なしでも先着順
・おすすめポイント:砂漠の砂に触れる体験、寝転んで見る天井映像
■循環経済を体感「ドイツ館」

循環経済(サーキュラーエコノミー)を楽しく学べるドイツ館。パビリオンも、建物自体が解体・再利用可能な資材で建築されています。
入館時に渡される球体マスコット「サーキュラー」が音声ガイドとなり、各展示ポイントで循環型社会の仕組みを解説。レストラン「Oishii! Germany」では本場のドイツビールとソーセージが楽しめます。
・入場方法:予約不要、先着順
・おすすめポイント:サーキュラーによる音声ガイド体験、循環型建築、ドイツビール&ソーセージ
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■世界最大級の火星の石に触れる「日本館」

火星の石
万博会場最大の日本館は、「循環型社会」という抽象的な理念を、実際に動くテクノロジーで子どもから大人までわかりやすく見せる「生きたパビリオン」です。
会場から出た生ごみが微生物によって電気や水に変わる仕組みを、暗闇に浮かぶ無数の光のインスタレーションで可視化。ドラえもんやベアブリックがナビゲーターとなり、円環状の建築を巡りながら「ごみも資源になる」という未来を体感できます。
世界最大級の「火星の石」に直接触れられるほか、はやぶさが持ち帰った小惑星の砂も展示。建物自体も解体後に再利用される設計で、理念と実践が一体化しています。
・入場方法:事前予約制(当日枠あり)
・おすすめポイント:未来の循環型社会をわかりやすく体感、火星の石タッチ体験、光と音の演出
■動くiPS心臓が見られる「パソナ館」

アンモナイト型の建築が特徴的なパソナ館では、実際に培養液の中で拍動する「iPS心臓」を展示。生きた細胞から作られた心臓が、ドクドクと動く様子を間近で観察できます。
鉄腕アトムがiPS心臓を装備して生まれ変わった「ネオアトム」がナビゲーターとなり、ブラック・ジャックとともに未来の医療を案内。生命進化の樹や空飛ぶ手術室など、「いのち」をテーマにした展示が充実しています。
・入場方法:事前予約制(当日枠あり)
・おすすめポイント:動くiPS心臓展示、ネオアトム誕生ムービー、生命進化の樹
■健康測定で25年後の自分に会う「大阪ヘルスケアパビリオン」

「REBORN(生まれ変わり)」をテーマに、健康系の体験型展示が充実。髪・肌・心血管など7項目を測定する「カラダ測定ポッド」で健康データを取得し、AIが生成する25年後の自分のアバターと対面できる「リボーン体験」が人気です。
55年ぶりに復活した「ミライ人間洗濯機」、毎週入れ替わる400社以上の中小企業による健康技術展示「リボーンチャレンジ」、カプコンの「モンスターハンター ブリッジ」(360度シアター)など、健康と未来を楽しく体験できます。
・入場方法:リボーン体験ルートは事前予約推奨、展示のみは予約不要
・おすすめポイント:25年後の自分体験、ミライ人間洗濯機(予約制)、健康技術の体験展示
■関西初!片膝立ちの実物大ガンダム「ガンダム館」

片膝立ちの実物大ガンダム像
横浜の実物大ガンダムが、片膝立ちの特別ポーズで関西初登場。大屋根リングと一緒に撮れる位置にあり、SNS映えする撮影スポットです。予約制でなかなか入れないものの、テーマパーク的なアトラクションが人気です。
・入場方法:事前予約制(当日枠あり)
・おすすめポイント:レアな片膝ポーズ、大屋根リングとの撮影、豪華声優陣の音声ガイド
■ランタンを持って森を探検「住友館」

入口で渡されるランタンを持って、霧に包まれた森を自由に探検する趣向。ランタンを切り株に置くとキノコが光ったり、リアルな動物が現れたりする仕掛けが楽しく、「フクロウが本物みたい」という声も。最後の巨大シアターでは、映像とダンサーが融合した演出が感動的です。
・入場方法:事前予約制(当日枠あり)、空きがあれば入場可能
・おすすめポイント:ランタンを使った体験型展示、リアルな動物演出、映像とダンスの融合
■座って楽しめる宇宙旅行「三菱未来館」

深海から火星まで7,500万kmを旅する9分間の映像体験を、映画館のような座席でゆっくり鑑賞できます。高さ9m×幅11mの巨大スクリーンは迫力満点で、NASAのデータを使った火星映像は「本当に宇宙にいるみたい」と好評。建物自体が宙に浮いているような設計も見どころ。半地下の待機スペースは涼しく、休憩場所としても活用できます。
・入場方法:予約優先制(当日枠あり)、空きがあれば入場可能
・おすすめポイント:座ってゆっくり鑑賞、大迫力の宇宙映像、涼しい休憩スペース
■Perfumeの3Dライブ体験「NTTパビリオン」

25km離れた場所から送られてくるPerfumeのダンスが、目の前で踊っているように見える3D技術を体験。3Dグラスをかけると立体的に見え、床の振動装置でダンスの振動まで伝わってくる臨場感が魅力です。
・入場方法:事前予約制(当日枠あり)、空きがあれば入場可能
・おすすめポイント:3Dライブ体験、床から伝わる振動演出、時空を超える演出
■おばけに変身して冒険「ガスパビリオン」
XRゴーグルでおばけに変身する体験型パビリオン。案内役のおばけ「ミッチー」(声:下野紘さん)が可愛いとSNSで話題です。7歳未満はスマートデバイス「バケルフレーム」で体験できるので、小さな子連れでも楽しめます。銀色の膜で覆われた三角形の建物は、時間帯で表情が変わるのも見どころ。
・入場方法:事前予約制(当日枠あり)、空きがあれば入場可能
・おすすめポイント:XRでおばけ変身体験、7歳未満も楽しめる工夫
リングからの夕焼けや噴水ショーも!パビリオン以外のおすすめ
■世界最大の木造建築「大屋根リング」からの絶景

ギネス世界記録に認定された直径約675m、全長2kmの巨大な木造リング。エスカレーターやエレベーターで上層部まで登れば、会場全体を見渡す絶景スポットに。
万博会場は海寄りの埋立地のため、周りに高い建物がない環境です。空一面に広がる夕焼けやウォータープラザに反射する光景は見事。
日が暮れるにつれライトアップされていくパビリオン群とあわせ、一見の価値があります。
■毎晩開催!水と光の「アオと夜の虹のパレード」

ウォータープラザで開催される約20分間の水上ショーは、幅200m×奥行60mの巨大ステージに300基の噴水が音楽にあわせて舞い上がる圧巻の演出。菅野よう子さんの音楽とともに、水・光・レーザー・炎が織りなすスペクタクルは「鳥肌級の盛り上がり」と評判です。
予約席は1,000席ありますが、予約なしでも自由観覧エリアから楽しめます。大屋根リングの上からも全体が見渡せるので、混雑をさけたい人におすすめ。
状況別!大阪・関西万博の当日プラン3パターン

■ベースとなる行動プラン
入場したらイタリア館など先着順の人気館いずれかに並びつつ、万博公式アプリで当日予約にチャレンジします。予約が取れた場合は、予約時間にパビリオンにつけるようマップで位置関係を確認しておきましょう。
各種パビリオンを見た後は、夕方18時頃にはウォータープラザ側へ移動し、大屋根リングから夕焼けを鑑賞。19時台の噴水ショーを楽しんだ後は、体力と帰りの時間を考慮して残るか決めます。
例えば、新大阪駅までは電車で約1時間、東京行き新幹線の最終は21時台。日帰りであればこの時間を意識したプランが必要です。
■いずれの予約も取れなかった場合の行動プラン
予約なしでも楽しめる館は多数あります。コモンズ館は複数国の展示が集まっていて、予約不要です。海外館ではクウェート館、ドイツ館、フランス館などは待ち時間が比較的短めです。
人気館でも夕方以降は空いてくるので、17時以降を狙うのも手。また、行列覚悟でイタリア館やアメリカ館に並ぶのも一つの選択。大屋根リングと噴水ショーは予約不要なので、これらを軸に計画を立てれば充実した1日になります。
■子連れ・家族連れの楽しみ方
万博では大人なら1日1〜2万歩歩くといわれています。また人気館では数時間の行列も覚悟が必要です。そのため、特に子連れや家族連れの場合は、積極的に大屋根リング下ベンチでの休憩、こまめな水分補給を挟みましょう。
万博では、予約・行列・体力と想定通りに動けない要素が多いので、うまくいかなかった場合のプランBを用意しておくことが大事です。
一部のパビリオンでは車椅子や幼児連れなどハンデがある方に優先的な入場に対応しているので、該当する方は各館スタッフに声をかけてみてください。
万博会場は完全キャッシュレス!使える決済方法

会場内のキャッシュレス対応自販機
大阪・関西万博は、国際博覧会として初めての試みとなる全面的キャッシュレスをうたっており、会場内のお買い物・飲食では現金を使用できません。
その代わり、対応キャッシュレス決済は豊富で、au PAYをはじめ、各種クレジットカード、電子マネー、コード決済に対応しています。
万博独自の電子マネー「ミャクぺ!」等も用意されていますが、日常で使い慣れたau PAYなどで十分です。

現金は使えない?2025年大阪・関西万博のキャッシュレス事情をくわしく解説
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/37732025年4月から2025年大阪・関西万博が開催されています。今回の万博で特に注目されているのが、国際博覧会史上初となる「キャッシュレス決済」の全面導入です。世界中から多くの人々が集まり混雑が予想されるなか、日本円を用意しなくてもよいキャッシュレス決済は、盗難リスクを抑えたりスムーズな会計につながることが期待されます。今回は、そんな2025年大阪・関西万博のキャッシュレス事情について、くわしく解説していきます。
まとめ
大阪・関西万博も残り2カ月弱。9月以降は混雑が予想されますが、事前の計画次第で十分楽しめます。人気パビリオンは予約が難しかったり行列が長かったりしますが、予約なしでも楽しめる館や、大屋根リングからの絶景、迫力の水上ショーなど、見どころは盛りだくさん。
完全キャッシュレスの会場では、au PAYをはじめとした各種決済方法が使えるので、事前準備をしっかりして、思い出に残る万博体験を楽しんでください。