ポイントの多重取りとは?

クレジットカードやQRコード決済では一般に、決済の利用に応じてポイントが還元されます。これを基本とした場合、提携サービスを利用したり、ポイントカードを提示するなどの利用条件を満たすと、それぞれのポイントも加算される場合があります。
この仕組みを活用して二重三重にポイントをためていく方法がポイントの多重取りで、積極的にポイントをためていく活動を「ポイ活」と呼びます。
ポイント多重取りの一般的な仕組み

QRコード決済の場合のポイント多重取りの具体的な手順を、基本の還元率から4重取りまで段階別に解説します。
・基本の還元率: QRコード決済で決済する
・2重取り:クレジットカードでQRコード決済にチャージする
・3重取り:レジで共通ポイントカードを提示する
・4重取り:キャンペーンや抽選会などの特典を活用する
■基本の還元率:QRコード決済を利用する
QRコード決済で決済すると、利用額に応じて各QRサービスのポイントが還元されます。還元率は0.5%〜1%程度が一般的です。
■2重取り:クレジットカードでQRコード決済にチャージする
ポイント多重取りの第一歩は、クレジットカードからQRコード決済アプリへのチャージです。
多くのクレジットカードでは、QRコード決済へのチャージ金額に対してもポイントが加算され、たとえば還元率1%のクレジットカードで10,000円をチャージすると、100ポイントが還元されます。
※ポイントは各クレジットカードのポイントとなり、QRコード決済のポイントとは異なる場合があります。
■3重取り:共通ポイントカードを提示する
多くのお店では、レジで共通ポイントカードを提示することで加盟店ポイントをもらえます。
PontaポイントやTポイントなど、各店舗が対応している共通ポイントサービスを利用しましょう。
※ポイントは各サービスのポイントとなり、QRコード決済のポイントとは異なる場合があります。
■4重取り:キャンペーンや特典を活用する
期間限定キャンペーンや特別企画を活用することで、さらなるポイント上乗せが狙えます。
たとえば、各種QRコード決済サービスでは、決済時に参加できる抽選会や対象店舗での還元率アップキャンペーンなどを開催しています。
また、各加盟店が独自に開催する「対象商品購入で+10ポイント」「エントリー者限定で還元率2倍」といったキャンペーンもあります。
支払いの際に、利用できそうなキャンペーン・特典がないか確認する癖をつけるとポイントの取り逃がしを減らせます。
ポイント多重取りの例!ローソン×au PAYの方法

ポイ活に慣れていないと、「ポイント多重取りって難しそう…」と感じてしまうかもしれませんが、一度理解してしまえば、仕組みはかんたんです。
たとえば、全国どこにでもあるローソンとau PAY(コード支払い)の組み合わせを例に、1,000円の買い物でどれだけポイントがたまるのかを見ていきましょう。
■2重取り:au PAY ゴールドカードからのチャージ×決済
まずは2重取りからはじめましょう。
Step1:au PAY ゴールドカードでチャージ
au PAY 残高にau PAY ゴールドカード(年会費税込11,000円)からチャージ(※1)すると、チャージ金額の1%(※2)がPontaポイントとして還元されます。1,000円チャージした場合、この段階で10ポイント還元です。
※1 通信料金をau PAY ゴールドカードで支払いしている場合のauかんたん決済(通信料金合算支払い)でのチャージは対象外
※2 月間最大1,000Pontaポイント
Step2:au PAYでの決済
チャージしたau PAY 残高をau PAY(コード支払い)で決済すると、税込200円ごとに決済金額の0.5%がPontaポイントとして還元されます。1,000円の買い物なら5ポイント追加で、合計15ポイント(1.5%還元)になります。
さらに、au PAY ゴールドカードの特典「ポイントアップリワード」を活用すると、au PAY 残高にオートチャージ(※1)した際にオートチャージ金額に対して最大5%還元(※2)されます。
※1 au PAY ゴールドカードによる不足額チャージ・一定額チャージのみが対象です。
※2 月間最大1,000Pontaポイント、税込100円ごとに最大5Pontaポイント
詳しい条件は「【2025年最新】au PAYをおトクにつかう・ためる方法を徹底解説」で解説しているので、あわせてご覧ください。
もちろん、au PAY 残高へのチャージはau PAY カード以外にも対応しており、ポイント還元の対象ではありませんが現金や銀行口座からも可能です。
■3重取り:会計時にPontaカードを提示
ローソンはPonta提携社なので、レジでPontaカードを提示すると税抜200円につき最大2ポイントたまります。1,000円の買い物なら10ポイント還元されます。
なお、au IDにPontaカードを連携済みの場合、別途Pontaカードを提示しなくても、au PAYで決済するだけでPontaカード提示分のポイントも自動的に還元されます。
つまり、スマホを提示するだけで、2つのポイントが同時に還元されるということです。
■4重取り:たぬきの抽選会や加盟店キャンペーンを活用する
定期的に開催されるキャンペーンを活用すれば、さらにポイントをもらえるチャンスが広がります。
たとえば、au PAYでは毎月5の付く日と8日に「たぬきの抽選会」が開催され、運がよければ最大3,000ポイントが当たります。
また、ローソンでキャンペーンが行われている場合、対象商品の購入でボーナスポイントがもらえることがあります。
ボーナスポイントは店頭のPOPが目印で、100ポイント以上たまる商品もあります。
■5重取り:Pontaパス ブーストでポイント還元率がアップ
Pontaパス ブーストは、サブスクサービス「Pontaパス」(税込月額548円)に加入することで利用できる特典のひとつで、対象店舗での還元率を大幅にアップできるサービスです。
ローソンも対象となっており、毎月エントリーの上、au PAY(コード支払い)でポイント還元率が、200円(税抜)ごとに最大7.0%(最大14倍)にアップします。
PontaパスやPontaパス ブーストの詳細については、以下をご覧ください。
Pontaパス(ポンタパス) 初回登録30日間無料/月額548円(税込)使うほどおトク|Pontaパス
実際どれくらいおトク?au PAYのポイント多重取りシミュレーション
それでは具体的にどれくらいおトクになるのか、au PAY(コード支払い)で月に1万円(税抜)をローソンでつかう場合で計算してみましょう。
(決済状況によって還元ポイント数が異なる場合があります)
【還元ポイント】
○通常ポイント
チャージ時:100ポイント(1%還元)
決済時:50ポイント(0.5%還元)
Pontaカード:100ポイント(1%還元)
合計:250ポイント(2.5%還元)
○追加ポイント
ポイントアップリワード:400ポイント(+4%)※1
たぬきの抽選会:3,000ポイント(1等当選の場合)
Pontaパス ブースト:650ポイント(+6.5%)※2
合計:4,000ポイント以上
このように、うまくポイント多重取りができれば、現金払いと比べてかなりのおトクに買い物や食事を楽しめることがわかります。
※1 すべての条件を満たした場合。月間最大1,000Pontaポイント、100円(税込)ごとに最大5Pontaポイント
※2 ※au/UQ mobile利用者で、Pontaパス会員の期間における200円(税込)以上の決済回数が15回以上の場合。月間最大1,000Pontaポイント、200円(税抜)ごとに最大14Pontaポイント
効率的にポイント多重取りするための注意点とコツ
ポイント多重取りの注意点としては、以下のようなものが挙げられます。
・ポイント還元額の上限を確認する
・キャンペーンの事前エントリーを行う
・ポイントの有効期限が切れないように注意
特典やキャンペーンごとに、還元されるポイントの上限が定められている場合があります。また、事前エントリーが必要なケースもあるので、内容や適用条件を確認しましょう。
ポイントの種類によっては、有効期限が設けられていることもあります。定期的に残高を確認し、期限前につかい切るようにしましょう。
なお、Pontaポイントの場合は、最後にポイントが加算または利用された日から1年間が有効期限です。継続的に利用していれば実質的に期限切れの心配がありません。
ポイント多重取りに関するよくある質問(FAQ)
最後に、ポイント多重取りにまつわる疑問・質問をまとめました。
ポイ活を本格的にはじめる前に、知っておきたいポイントを解説します。
■ポイント多重取りで実際どれくらいの還元率になる?
利用するサービスにもよりますが、ポイント多重取りができるのであれば一般的に2~3%前後の還元率が期待できるでしょう。
前述の通り、キャンペーンやサブスクサービスを活用すれば、さらに還元率を高められます。
au PAYの還元率については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
参考:2025年現在は何%?au PAYのポイント還元率と効率的にポイントをためる方法
■多重取りに適したクレジットカードの選び方は?
ポイント多重取りに適したクレジットカード選びのコツは以下の3つです。
・QRコード決済チャージ時の還元率
・年会費と年間利用金額のバランス
・普段つかうQRコード決済サービスとの相性
高還元率カードには年会費がかかることが多いため、年間利用金額と照らし合わせて損益分岐点を確認することが重要です。また、普段利用する店舗でつかえるQRコード決済サービスとの組み合わせを重視して選びましょう。
■共通ポイントカードは複数持った方がいい?
自分がよく利用する店舗でつかえる共通ポイントサービスひとつに集約することで、効率的にポイントをためられます。
複数のサービスを利用するとそれだけポイントがたまるチャンスが増えますが、一方で「ポイントが分散してつかいにくくなる」「カード管理が煩雑になる」などのデメリットがあり、ポイ活初心者には向かないかもしれません。
なお、au PAYユーザーならPontaポイントに集約するのが効率的で、つかえる店舗も多く利用しやすいのでおすすめです。
ポイント多重取りでおトクな生活をはじめよう
ポイント多重取りは、支払い方法を工夫するだけで同じ買い物でも2倍、3倍のポイントを得られます。
クレジットカードでのチャージ、QRコード決済の利用、共通ポイントカードの提示など、まずは基本の多重取りからはじめて、慣れてきたらキャンペーンやサブスクサービスの活用にもチャレンジしてみましょう。
なかでもau PAYはキャンペーン・特典が豊富なので、「ポイント多重取りを効率的にしたい」という方におすすめです。
つかったことがない…という方は、この機会にau PAY アプリをダウンロードしてみてください。