梅雨っていつからいつまで?
梅雨とは、前線が停滞することで雨が降る日が続く気象現象のことです。
梅雨の時期は地域によって異なり、沖縄から東北北部にかけて、およそ1ヶ月半の差があります。なお、梅雨前線が到達しないため、北海道には梅雨がありません。
気象庁が発表している、地域ごとの梅雨入りと梅雨明けの平均的な時期は以下の通りです。
地域 | 梅雨入り | 梅雨明け |
---|---|---|
沖縄 | 5月10日ごろ | 6月21日ごろ |
奄美 | 5月12日ごろ | 6月29日ごろ |
九州南部 | 5月30日ごろ | 7月15日ごろ |
九州北部 | 6月4日ごろ | 7月19日ごろ |
四国 | 6月5日ごろ | 7月17日ごろ |
中国 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ |
近畿 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ |
東海 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ |
関東甲信 | 6月7日ごろ | 7月19日ごろ |
北陸 | 6月11日ごろ | 7月23日ごろ |
東北南部 | 6月12日ごろ | 7月24日ごろ |
東北北部 | 6月15日ごろ | 7月28日ごろ |
今年2024年では、沖縄で6月20日に梅雨明けしましたが、6/21には関東甲信・東海・近畿地方が梅雨入りし、史上3番目に遅い発表となりました。
梅雨明け~初夏にかけての消費者心理と需要
梅雨明けから初夏にかけては、消費者心理と需要に大きな変化が見られる時期です。
梅雨の時期は、雨の日が続くことで外出を控える人が多くなります。
この時期ならではのニーズとして、デリバリーサービスや通販の利用増加、レイングッズや室内で楽しめる商品の需要が高まります。
一方、梅雨が明けると、一転して夏関連商品・サービスへの需要が高まります。
店頭には夏物商品が並び始め、夏休みやレジャー関連アイテムの売上が伸びていきます。
また、気温の上昇とともに、熱中症や食中毒、水分補給などの体調管理に関連するキーワードへの注目度も高まります。
季節の移り変わりを敏感に捉え、タイムリーな販促活動を実施することが、ビジネス成功のカギとなるでしょう。
梅雨明け~初夏の効果的な販促アイデア
梅雨明けから初夏にかけて、その時期に合わせた販促を実施することで売上アップと顧客満足度の向上を図りましょう。
ここでは、明日から実践できる販促アイデアを紹介します。
■梅雨明け記念セールの開催
想定業種:全業種
梅雨明けを機に、夏物商品や季節限定メニューを割引価格で提供し、売上アップを図りましょう。
以下のように季節や気候、天気などによっても売れる商品は異なります。
雨が多いと売上が伸びる商品 | 雨が多いと売上が落ちる商品 |
---|---|
インスタント麺 プレミックス (ホットケーキミックス粉など) パスタソース パン粉 唐揚げ粉 ソース | 日焼け&日焼け止め 生麺&ゆで麺 豆腐類 麦茶 美容&健康ドリンク スポーツドリンク 洗濯用洗剤 |
出典:日本気象協会
目玉商品を設定し、広告やSNSでの告知を積極的におこなうことで、集客効果が期待できます。
例えば、小売店では夏物衣料や日用品のセール、飲食店では夏限定メニューの割引、サービス業では夏向けのキャンペーン価格の設定などが考えられます。
■「#梅雨明け」をつかったSNSハッシュタグキャンペーン
想定業種:全業種
梅雨明けに関連したハッシュタグを設定し、SNS上で顧客参加型のキャンペーンを実施してみてはいかがでしょうか。
例えば、梅雨明け後の店舗の様子や商品の写真を投稿してもらい、抽選で商品券などをプレゼントするといった具合です。
近年、「User Generated Content」(UGC)というマーケティング用語が注目されています。
日本語では「ユーザー生成コンテンツ」と訳され、具体的にはユーザーによるSNS投稿やブログ記事などがUGCに該当します。
実際のユーザーによる投稿はほかのユーザーへの影響力が強く、うまく活用できれば広告費を抑えながらお店の認知度アップを狙えます。
■店内を一新!梅雨明けの爽やかな装飾に変更
想定業種:全業種
梅雨明けを機に、夏らしく爽やかな店内の装飾に変更するのもいいでしょう。
明るい色使いや夏をイメージする装飾品を取り入れることで、店内の雰囲気を一新し、顧客の購買意欲や満足度アップにつながります。
・サマーカラーのポスターやバナー
・提灯や風鈴で夏祭り気分
・かき氷やアイスの夏の風物詩ディスプレイ
・ヤシの木やビーチボールの装飾品
・涼しげな青白の店内カラー
・南国の花をモチーフにした装飾
・星型ライトで夏の夜空を再現
■販促ネタの宝庫!○○の日にからめた販促
想定業種:全業種
梅雨明けから初夏にかけては、さまざまな「○○の日」が存在します。
これらの記念日をフックに工夫すれば、ネタに困ることなく販促を行えます。
【梅雨明け時期の記念日一例】
・夏至(6/21)
・ちらし寿司の日(6/27)
・ソフトクリームの日(7/3)
・なは(那覇)の日(7/8)
・納豆の日(7/10)
・海の日(7/15)
・スイカの日(7/27)
・梅干の日(7/30)
・山の日(8/11)
■夏バテ防止!梅雨明け後のビタミン補給メニュー特集
想定業種:飲食店、スーパーなど
梅雨明け後は、気温の上昇とともに食欲が減退し、夏バテになる方は少なくありません。
そこで、梅雨明けには夏バテ予防につながる食材やメニューを訴求するのが有効です。
夏バテ予防に効く栄養素 | 主な食材 |
---|---|
ビタミンB1 | 豚肉、卵、アボカド、うなぎ、玄米 など |
ビタミンC | ブロッコリー、じゃがいも、果物、パプリカ など |
タンパク質 | 肉、魚、豆腐、納豆、卵 など |
■梅雨明け後の紫外線対策特集
想定業種:小売店、スーパーなど
梅雨明け後は紫外線が強くなるため、日焼け止めやサングラス、帽子などの紫外線対策商品の需要が高まります。
紫外線対策関連の商品を扱っているお店は、梅雨明け時期に先んじて拡販できれば売上アップにつながります。
また、HPやブログなどで美容や健康に関連した紫外線対策のアドバイスを発信することで、顧客の信頼獲得やリピート客の育成にもつながるでしょう。
■台風・防災対策グッズ特集
想定業種:小売店、スーパーなど
梅雨明け後は台風シーズンに入るため、防災意識が高まる時期でもあります。
懐中電灯や非常食などの防災グッズを特集し、顧客の安全・安心へのニーズに応えましょう。
【防災対策グッズ一例】
・懐中電灯
・携帯用ラジオ
・救急用品
・養生テープ
・水
・非常食(レトルトや缶詰など)
・モバイルバッテリー
・ガスボンベ など
■BBQやスポーツ関連販促
想定業種:小売店、スーパーなど
梅雨明け後は、アウトドアレジャーやスポーツを楽しむ人が増える時期です。
BBQ用品やスポーツ用品の販売を強化し、関連商品のプロモーションをおこなうことで、売上アップを図れます。
また、店舗でBBQやスポーツに関連したイベントを開催することで、顧客とのエンゲージメントを高めることにもつながります。
■気温が上がる前の朝来店特典
想定業種:飲食店、美容院、ネイルサロンなど
朝来店した顧客に対して、特典を用意するのもおすすめです。
割引クーポンやノベルティグッズをプレゼントするなどして、来店インセンティブを高めましょう。
また、朝限定のメニューやサービスを提供するのも有効です。
他店との差別化、時間帯別売上の平準化にもつながります。
なお、気象庁のデータによれば、7月1日の例年の気温推移は、午前10時ごろに気温が25度を超えます。
朝の涼しい時間帯に限って、お店独自の販促を実施してみてはいかがでしょうか。
出典:気象庁|過去の気象データ検索の1991-2020年東京7月の時間別平均気温からグラフ作成
■湿気で疲れた体に!梅雨明けリラクゼーションメニューの提供
想定業種:エステサロン、マッサージ店、美容院など
梅雨~初夏の時期は湿気も多く、気候の変化で体調を崩しやすくなります。リラクゼーションメニューを提供し、湿気で疲れた体を癒すサービスもおすすめです。
【具体例】
エステサロン:- 湿気疲れ解消ボディトリートメント、デトックス効果のあるフットバス
マッサージ店:湿気でだるい体をほぐす全身オイルマッサージ、免疫向上リンパドレナージュマッサージ
美容院:湿気で広がる髪を抑えるトリートメント、爽やかな夏色のカラーリング
■夏祭り向けの着付けやヘアアレンジ
想定業種:美容院
美容院であれば、夏祭りや花火大会に向けた着付けやヘアアレンジを提供しましょう。浴衣に似合うヘアスタイルや簡単な浴衣の着付けも行い、特別な日の準備をサポートします。また、梅雨明けの早いタイミングで訴求することで、他店への顧客流出も防げます。
さらに、SNSでのビフォーアフター写真を共有するキャンペーンを実施し、店舗の認知度向上を図るのもいいでしょう。
梅雨明け販促をタイムリーにおこなうための課題と解決方法
梅雨明けは夏本番に向けた重要な時期ですが、天気が変わりやすく、タイムリーな販促が難しいという課題があります。
今週末は雨で出足が悪そうだ、明日は急に晴れて暑くなりそうだ、とわかっても、チラシ配布等の従来のマーケティング手法では、準備や配達が間に合わない可能性があります。
そのような課題を解決するには、デジタル販促ツールの活用が有効です。QRコード決済のau PAYでは加盟店向けサービス「au PAY グロースパック クーポン」を提供しています。
お店独自で特典内容を設定し即時にクーポンを配信できるため、天候や気候の変化にも柔軟に対応した販促を打てるでしょう。
タイムリーな販促実施のためにも、au PAY グロースパック クーポンをぜひお役立てください。
「au PAY グロースパック」とは?au PAYの加盟店向け新サービスを徹底解説
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/7132022年10月から、au PAYに新たな加盟店向け集客支援サービスが加わりました。その名も「au PAY グロースパック」。加盟店が自由にクーポンの値引き額や利用可能時間を設定し、即座に発行できる新サービスです。
まとめ
梅雨明けから夏本番にかけては、消費者の需要や気候の変化を捉えた販促施策が売上アップのカギとなります。
この時期ならではの「○○の日」を活用した販促や、店内の装飾、季節に合わせたメニュー提案など、自店舗に合った販促アイデアを実践しましょう。
天候の変動により梅雨明けのタイミングが読みづらい場合でも、au PAY グロースパック クーポンを活用すれば、販促施策を柔軟に調整できます。
デジタルツールも活用しながら、梅雨明けから夏商戦のスタートダッシュを切りましょう。