ゴールデンウィークの集客・販促のポイント
販促活動を行う前に、まずはゴールデンウィークにおける集客・販促のポイントを押さえておきましょう。 ゴールデンウィークは普段の休日よりも長い大型連休で、2023年は最大で9連休(4月29日~5月7日)になっています。
【2023年のゴールデンウィーク】
2023年4月29日(土) 昭和の日
2023年4月30日(日) 休日
2023年5月1日(月) 平日
2023年5月2日(火) 平日
2023年5月3日(水) 憲法記念日
2023年5月4日(木) みどりの日
2023年5月5日(金) こどもの日
2023年5月6日(土) 休日
2023年5月7日(日) 休日
旅工房が2022年に行ったゴールデンウィークの過ごし方に関する調査では、自宅で過ごすという人が全体の7割、近場で過ごすと回答したのは4割近くを占める結果となりました。
2023年のゴールデンウィークは昨年よりも旅行や帰省をする人が多くなることが予想される一方、それでも自宅で過ごすという方は多いのではないでしょうか。
いずれにせよ、販促を行う際にはターゲットを絞ることが大切です。外出派の人を呼び込みたいのか、おうちで過ごす人を集客したいのかでは、とるべき戦略は異なります。まずは、どのような人に来店してもらいたいのかを明確にしましょう。そのうえで、狙う客層が抱えるニーズを解決できるような施策を実施します。
たとえば、自宅でのんびりと過ごす人をターゲットにするならば、おうち時間を充実させられるような商品やサービスを提供するのはどうでしょうか。飲食店なら豪華なテイクアウトメニューを用意する、雑貨屋さんならアロマやエクササイズグッズを充実させるといった具合です。
また、自宅からお店に足を運んでもらえるようなイベントやキャンペーンを実施するのもいいでしょう。販促を通じて来店動機をつくると、客数アップが期待できます。
また、5月は「こどもの日」や「母の日」などのイベントが多い月です。子ども向けの商品、母親へのプレゼントになるサービスなどを充実させるのも方法のひとつでしょう。
そして、販促の内容が決まったら、すぐに準備にとりかかることが大切。SNSでの情報発信、イベントやキャンペーンの企画・宣伝、予約の受付など、できることをできるうちに行っておくと後々慌てずにすみます。
ゴールデンウィークの集客・販促アイディア10選
それではさっそく、ゴールデンウィークの前後で実施したい集客・販促アイディアを紹介していきます。お店の客層や特徴に合わせて、最適な販促活動を実践していきましょう。
■遠足・行楽・アウトドア向けの商品を売り込む
ゴールデンウィークを利用して家族旅行、恋人や友人達との外出を楽しむ方は多いはず。そういった客層に向けて、レジャー・アウトドア用品を積極的に売り込んでみてはいかがでしょうか? 「GWお出かけアイテム特集」と題して専用の売り場を設け、関連商品を展示すればお客さまの目に留まりやすく売上アップが期待できます。
■キッズ向けのイベント・サービスを実施する
こどもの日といえば、家族のなかでも子どもが主役になる日。子どもにプレゼントをあげたり、いつもよりも豪華な食事をしたりと、家族みんなで子どもの健やかな成長をお祝いします。そこで、お店では子ども連れの家族層をターゲットにしたイベントやサービスを実施しましょう。
たとえば、来店したお客さまにお菓子やおもちゃをプレゼントする、小さい子でもできるガラポン福引大会を実施する、子ども料金の割引を行うなど、いろいろなアイディアが考えられます。
また、鯉のぼりを飾ったり、菖蒲湯に入ったりするのがこどもの日の古くからの風習です。お客さまに、鯉のぼりのノベルティや菖蒲の葉をプレゼントするのもいいかもしれません。
■母の日に関連した企画を実施する
5月の第2日曜日は母の日。2023年の母の日は5月14日です。この日には、花をあげたり、プレゼントしたり、食事に連れて行ったり、いろいろな形で日頃お世話になっているお母さんに対して感謝を伝えます。そのため、母の日のプレゼントになる商品やサービスをゴールデンウィークのうちから用意しておくというのもいいでしょう。
■期間中の営業時間を延長する
ゴールデンウィーク期間中の売上アップを目指すなら、営業時間を延長するという方法も考えられます。営業時間を長くすればそれだけ、機会損失を減らせる可能性が広がります。たとえば、ゴールデンウィーク期間中だけ早朝営業をやってみると、お客さまは「せっかくの休みだから早起きして出かけてみようか」と考えてくれるかもしれません。
なお、営業時間を延長する場合は、事前に告知をしておくことが大切です。さらに営業時間を長くしても売上が伸びなければ、利益を圧迫してしまうことにつながってしまいます。営業時間延長は諸刃の刃であることを認識し、しっかりと戦略をたてたうえで実行するようにしましょう。
■メルマガやSNSでの情報発信を強化する
メルマガやSNSはお店を経営するうえで欠かせないツールです。お客さまと直接つながれるチャネルとして注目を集めており、口コミやレビューなどで情報拡散ができればお店の認知度やイメージアップを図れます。
ゴールデンウィークはSNSをみる時間が多くなる時期なので、積極的に情報発信をすればそれだけ多くの人の目にとまります。まだ自店舗のSNS発信を行っていないという場合には、このゴールデンウィークをきっかけに新たにアカウントを作成してみてはいかがでしょうか。
■SNSキャンペーンを実施する
SNSを通じてお店の情報を発信するだけでなく、SNS上のキャンペーンを実施してみるのもいいでしょう。SNSキャンペーンならアイディアを考えて情報を発信するだけなので、費用を抑えながら販促を行えます。
【SNSキャンペーン例】
・お食事券プレゼントTwitterキャンペーン
お店のTwitterまたはFacebookをフォローし、キャンペーンの投稿をリツイートすることで応募が完了。当選者には店舗で利用できるお食事券をプレゼント。
・SNSレビュー投稿キャンペーン
来店時にお店の口コミをSNSで投稿することでキャンペーンに参加。投稿してくれたお客さまに次回来店時に利用できるクーポンを配布。
■予約特典を設ける
ゴールデンウィーク期間限定の予約特典を用意して、予約客を事前に確保しておく方法もおすすめです。事前に予約数がわかっていれば、在庫や従業員の確保もしやすくなるでしょう。
しっかりと準備できれば、ゴールデンウィーク期間中の急な対応に困ることも減り、混雑や行列で顧客満足度が下がる事態も避けられます。
具体的な方法としては、早期割引を適用する、1品サービスをするなどのインセンティブで予約を促しましょう。
■ゴールデンウィーク限定でテイクアウト・デリバリーを行う
ゴールデンウィークを自宅で過ごす人向けに、テイクアウトやデリバリーサービスを提供するのもいいでしょう。「ゴールデンウィーク限定メニュー」「ゴールデンウィークスペシャルメニュー」など、ゴールデンウィークならではの商品・サービスを用意するとなお良しです。
なお、テイクアウトやデリバリーができる業態は決して飲食店だけにとどまりません。たとえば、お花屋さんであれば、きれいにアレンジしたお花を花瓶といっしょに配達すれば、おうち時間がより一層華やかなものになるでしょう。美容院や理髪店であれば出張サロンをやってみるのもいいかもしれません。
■ワークショップやライブイベントを開催する
ゴールデンウィークのような大型連休に、ワークショップや店内イベントを開催するお店もあります。魅力的なイベントを実施できれば連休中の集客だけでなく、その後のリピーター獲得にもつながります。
【店内イベント例 】
・親子で楽しめる工作イベント
・有名人、インフルエンサーによるトークショーや講演会
・商品やサービスの体験会(ワインの試飲会、キャンプ用品の体験会など)
・プロ直伝の○○教室(美容師によるセルフカット教室、シェフによるお料理教室など)
■キャッシュレス決済サービスのキャンペーンを活用する
クレジットカードやQRコード決済などキャッシュレス決済を導入するお店が増えています。もし導入済みであれば、キャッシュレス決済サービスが行うキャンペーンをフックにして販促を行ってみてはいかがでしょうか。
身近な例を挙げると、人気QRコード決済サービス「au PAY」では、毎月5の付く日と8日に「たぬきの抽選会」を実施しています。この日にau PAY(コード支払い)を利用すると抽選に参加でき、Pontaポイントが必ず当たります。こういったキャンペーンをお店のSNS投稿のネタにしたり、キャンペーンにからめてさらにお店独自の特典を用意したりするといいでしょう。
まとめ
お店を運営している事業者さまにとって、ゴールデンウィークは売上の山をつくれる稼ぎ時です。今回ご紹介した集客・販促アイディアをさっそく実践して、売上アップを目指しましょう。
そして、どんな販促を行うにしても、大切なのは早いうちから準備すること。ゴールデンウィーク商戦で勝つのであれば、早期予約受付や事前告知などをしっかりと行い、連休期間中の集客につなげましょう。