なぜ今、多言語での接客が重要なのか?
まずは、最新の訪日外国人動向や調査結果をもとに、訪日外国人を迎えるうえで多言語対応がなぜ重要なのかを整理します。
■訪日外国人観光客の動向
インバウンド需要の回復により、日本を訪れる外国人旅行者の数が急増しています。JTBが発表した「2026年の旅行動向見通し」では、訪日外国人旅行者数は約4,140万人に達すると推計されており、今後もその需要が高い水準で続くと予想されています。
一方で、観光庁が実施した「令和6年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」によると、外国人旅行者が訪日中に困ったこととして、「施設等のスタッフとのコミュニケーション(英語が通じない等)」という項目が上位に挙げられています。言語だけが原因とは限らないものの、こうした結果からも、外国語での意思疎通の難しさや情報がうまく伝わらないことが、訪日客の不安につながっていることがうかがえます。
観光需要の拡大に伴い、言語の壁を感じる訪日客も増えているため、多言語対応の必要性はますます高まっているといえるでしょう。
■英語だけではカバーしきれない?他言語対応の重要性
訪日外国人観光客の多様化が進む中、英語だけでは対応が難しいケースも少なくありません。
日本政府観光局(JNTO)が公表した「2025年1月 各国・地域別の内訳」によると、訪日客数の上位を占めるのは韓国、中国、台湾といった東アジア地域であり、いずれも英語以外の言語が主に使われています。
こうした実情を踏まえると、英語以外にも、中国語や韓国語など、多言語での接客体制を整える必要性が高まっているといえるでしょう。
会話の準備で変わる!多言語接客の基本ステップ
接客でよく使う会話をあらかじめ整理しておけば、多言語対応は難しくありません。英語や中国語、韓国語などの基本フレーズを準備しておくと、初めての方でもスムーズに対応できます。
■まずは「よくある会話」を整理する
外国人のお客さまとのやり取りは、「ご案内」「注文」「お会計」など、ある程度パターン化することができます。こうした基本的なシーンごとの会話を事前に整理しておけば、外国語に自信がないスタッフでも落ち着いて対応できるようになるでしょう。
また、あらかじめ定型フレーズを準備しておくことで、接客時の不安や混乱も軽減され、店舗全体の接客品質も安定します。まずは簡単なフレーズから少しずつ取り入れていくのが効果的です。
■すぐに使える!接客フレーズ集(英語・中国語・韓国語)
外国人のお客さまの接客に役立つ、基本的なフレーズを英語、中国語、韓国語でご紹介します。
このようなフレーズは、紙に印刷してレジ横に貼っておくだけでも安心材料になります。発音が不安でも、ゆっくり話したり、言葉に笑顔や身ぶりを添えたりするだけで、十分に気持ちは伝わります。
■動画で中国語の発音を聞いてみよう
中国語の発音はとても大事です。少し発音がずれるだけで別の意味になってしまいます。正確な発音をするには、やはり聞いて覚えるのが一番です。
ここで、実際に接客でよく使うフレーズの発音を、「ハオ中国語アカデミー」ご提供の動画で聞いてみましょう。
動画提供:ハオ中国語アカデミー
動画提供:ハオ中国語アカデミー
■動画で英語の接客フレーズを覚えよう
接客では最初の声掛けやとっさの一言が、お客様の印象を大きく変えます。
ご来店いただいたお客様や商品をお探しのお客様への声掛けに便利なワンフレーズを、世界で多くの方が使用している「英語」で自然に話せるとよいですね。「英会話イーオン」からご提供いただいた動画で聞いて覚えましょう。
動画提供:英会話イーオン
教室で学んで接客に活かそう
簡単な短いフレーズなら覚えればなんとかなりますが、しっかりとお客様とのコミュニケーションを図りたいという方には、講座を受けて学ぶのがオススメです。
『英会話イーオン』なら、選び抜かれた講師による実践とカウンセリングを、英会話レベルにあわせたカリキュラムで学ぶことができます。通学はもちろん、オンラインでの受講も可能です。
中国語を学びたい!という方には、『ハオ中国語アカデミー』をお勧めします。
通学・オンラインを選べるのはもちろんですが、日本人にとって分かりやすいオリジナル教材で学ぶことができるのが魅力です。
伝わるから選ばれる!会話以外の工夫ポイント
訪日客にとって、スタッフとの会話だけが“おもてなし”ではありません。言葉が通じなくても、安心して買い物や飲食ができるようなお店の工夫が、選ばれる店舗づくりのカギになります。
■翻訳ツールや指さし会話シートの活用
近年では、Google 翻訳やPapagoなどのスマートフォン向け音声翻訳アプリを使えば、簡単に多言語でのやりとりができるようになっています。機械翻訳の精度も向上しており、日常会話レベルでの接客には十分対応できるでしょう。
さらに、飲食店や小売店では「指さし会話シート」の活用も有効です。これは、よく使うフレーズやイラストを一覧にしたもので、指をさすだけで意思疎通ができるため、発音や聞き取りに不安があるスタッフでも無理なく対応できます。
会話に自信がなくても、こうしたツールを活用することで、お客さまとのコミュニケーションをスムーズに進めることができます。
■視覚的にわかりやすいサインや表記
店内の案内も、言語だけでなく“見て伝わる”工夫が重要です。
たとえば、会計場所やトイレなどの案内にはピクトグラム(絵記号)を使うことで、言語を問わず直感的に理解してもらいやすくなります。対応しているキャッシュレス決済についても、ブランドロゴをレジ付近や入り口に一覧で掲示しておくと、外国人のお客さまにも対応状況がひと目で伝わり、安心して利用してもらいやすくなります。
また、写真や図でメニューやサービス内容を視覚的に補足することで、言葉が通じにくいものでも内容をイメージしてもらいやすくなります。料理の写真、サイズ感を示すイラスト、辛さやアレルギー表示なども、視覚的に伝える工夫として効果的です。
■SNSでの多言語情報発信
来店前の情報収集にSNSを活用する訪日客も多いため、InstagramやFacebookなどで多言語で投稿を行うことは効果的です。店名や営業時間、定休日、支払い方法、メニューなどの基本情報を、英語・中国語・韓国語などで発信しておくと、「このお店なら安心して行けそう」と感じてもらいやすくなります。
また、ハッシュタグを各言語で設定したり、位置情報を明確にしたりすることで、旅行中に現地情報を検索している訪日客の目にも留まりやすくなります。店内の雰囲気や人気メニューなどもあわせて投稿すれば、来店前から具体的なイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。
こうした情報発信は、来店前の不安をやわらげるだけでなく、次の行き先を探している訪日客にお店の存在を知ってもらうきっかけにもなります。
言語だけじゃない!選ばれる店に必要な「もうひと工夫」
外国人のお客さまにとって支払いがスムーズにできるかは、店舗の印象を大きく左右するポイントのひとつ。キャッシュレス決済や電子クーポンのように、シンプルな操作で利用でき、日本語がわからない方にも直感的に伝わる仕組みを整えることで、来店のハードルを下げることができます。
■決済のストレスをなくす「キャッシュレス対応」
訪日客の中には、現金をあまり使わずスマートフォンなどでの決済を選ぶ人も多く、店舗側もそのニーズに対応する必要性が高まっています。スムーズな支払いを実現することは、彼らに安心感を与えるうえでも、欠かせないポイントのひとつと言えるでしょう。
たとえば、au PAYは多くの小売店や飲食店で導入されているキャッシュレス決済サービスです。英語版マニュアルも用意されており、初めての方でも操作方法を確認しながら利用できます。また、アイコンや画面構成がシンプルで直感的に操作しやすいため、日本語がわからない方でもスムーズに使える設計になっています。タブレットやスマートフォンがあればすぐに導入できるため、店舗側の負担も少なく始められます。
さらにau PAYは、月間アクティブユーザーが14億人を超える中国の大手決済サービス「WeChat Pay」にも対応しています。「WeChat Pay」の導入によりお客様の利便性向上などを実感された店舗様もいらっしゃいます。
au PAY、WeChat Payとの連携を開始!au PAY加盟店でWeChat Payアプリ決済が可能に、訪日中国人の決済需要に対応
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/4247KDDIとauペイメントは2025年6月10日から、スマホ決済サービス「au PAY」において、中国の大手スマホ決済サービス「WeChat Pay」との連携を開始します。 これにより、日本全国各地のau PAY加盟店(一部の店舗を除く、au PAYのQRコード設置店)の店舗に設置されたQRコードをスキャンすることで、WeChat Payアプリを利用した決済が可能になります。
au PAY導入店舗事例「富士浅間屋」|インバウンド需要に応えるWeChat Pay対応で、レジの回転率と客単価が向上!
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/4681富士山の絶景スポットとして世界的に有名な新倉山浅間公園。その麓に位置する「富士浅間屋(ふじせんげんや)」様は、日々多くの観光客で賑わっています。特にインバウンド需要が回復してからは、お客さまの9割以上が外国人観光客だといいます。今回は、インバウンド客の中でも特に多い中国人観光客の決済ニーズに応えるため、au PAYの「WeChat Pay」決済を導入された店主の池川様にお話を伺いました。
■お得なクーポンで、もう一度来たくなる店に
言葉が通じなくても、“お得”という情報は、訪日客にとっても直感的に伝わりやすい要素です。
たとえば、au PAY グロースパック クーポンは、割引額や適用条件、利用可能期間などを自由に設定でき、来店のハードルを下げたり、購入を後押しする仕掛けとして活用できます。クーポンはスマホやタブレットで簡単に作成して、好きなタイミングで配信でき、導入にも手間がかかりません。利用料は月額550円(税込)、クーポン1回あたりの利用料は22円(税込)とコストも抑えられており、「何人が使ったか」「どの時間帯で使われたか」といった利用状況も可視化できるため、効率的に販促施策を組み立てることができます。
また、会計時にクーポンが使えることをひと言添えるだけでも、スムーズな買い物につながりやすくなりますが、SNSなどで事前に案内しておくことで、「このお店に行ってみたい」と思ってもらえる可能性が高まるでしょう。
多言語対応で訪日外国人にも安心されるお店を目指そう
訪日外国人の不安を減らし、安心感を持って過ごしてもらうためには、多言語対応は欠かせないポイントです。外国語フレーズをあらかじめ用意したり、視覚的なサインや多言語表記のメニューを取り入れたりすることで、日本語がわからない方でも安心して希望を伝えやすくなります。さらに、翻訳ツールやキャッシュレス決済を活用すれば、対応のスムーズさや信頼感の向上にもつながるでしょう。こうした伝わる工夫の積み重ねが、初めてのお客さまへの対応力を高め、店舗の信頼獲得にもつながっていくはずです!





