店舗ブランディングとは
店舗ブランディングとは、お店のコンセプトや価値観を軸に、「どんな店なのか」「どんな体験ができるのか」を一貫して伝えていく取り組みのことをいいます。
例えば、ロゴや内装、売り場の雰囲気や商品の並べ方、スタッフの接客、SNSやWebページの見え方まで、お客さまが触れるあらゆる場面が、店舗ブランディングの一部です。これらがバラバラではなく、同じ方向を向いていることで、「この店らしさ」が自然と伝わります。
店舗ブランディングが整っていると、初めての来店でもお客さまの記憶に残りやすくなります。価格や立地だけに頼らず、「また来たい」「なんとなく好き」と思ってもらえる理由をつくることが、店舗ブランディングの大きな役割です。
店舗ブランディングで期待できる効果
店舗ブランディングに取り組むと、集客やリピート率、日々の店舗運営にも良い影響が生まれます。
■認知度が高まり、選ばれる機会が増える
店舗ブランディングが整うと、ターゲットとするお客さまの目に留まりやすくなり、SNSや口コミを通じてお店の存在が広く知られやすくなります。
「なんとなく選ばれる店」ではなく、「この店がいい」と選ばれる理由が生まれ、ファンの獲得や競合との差別化にもつながります。
■スタッフのモチベーションが上がる
お店の評判が高まることで、スタッフの仕事への誇りややりがいが生まれます。接客やサービスの質が自然と底上げされ、顧客満足度のさらなる向上につながるでしょう。
■長期的な運営基盤が整いやすくなる
店舗ブランディングが確立されることで、ブランドとしての信用が対外的に伝わりやすくなります。人材採用や仕入れ先との交渉、資金調達などあらゆる場面で評価されやすくなり、長期的に安定した店舗運営につながります。
店舗ブランディングの土台を作る基本の考え方
店舗ブランディングを進める際、いきなり売り場作りや情報発信に取り組むのではなく、まず、土台となる考え方を整理することが大切です。ここでは、具体的な施策に取り組む前に押さえておきたい、店舗ブランディングの基本的な考え方と進め方をご紹介します。
■ターゲットと提供したい価値を明確にする
まず、お店の現状を見つめ直し、市場や競合の中での立ち位置を整理しましょう。競合と比べたときの違いや、自店ならではの強み・魅力を洗い出し、言葉にしていくことが重要です。
そのうえで、「誰に来てもらいたいのか」というターゲット層を明確にし、店舗としてどのような価値や体験を提供したいのかを描いていきます。
■ビジュアル設計を行う
整理したターゲットや提供したい価値をもとに、ブランドの世界観やトーンを具体化していきます。
「どんな印象を持ってもらいたいか」を軸に方向性を定め、見せ方に一貫性を持たせることがポイントです。ここで決めたビジュアルの基準が、店舗のロゴや看板、売り場作りや発信の判断軸となります。
店舗ブランディングの実践ポイントを解説
次にここまで整理してきた店舗ブランディングを、実際にお客さまへどう届けていくかを考えていきます。ここでは、日々の店舗運営の中で実践しやすい、具体的な伝え方をご紹介します。
■ブランドらしさが明確に伝わる設計にする
外観や看板は、「どんなお店なのか」がひと目で伝わる重要な要素です。店の前を通るお客さまに向けて、ブランドの方向性や雰囲気が直感的に伝わるようにしましょう。
内装や照明、売り場のつくりなど店内の空間も、ブランドの世界観に沿って整えていきます。事前に定めた「見せ方」の方針を実際の空間に落とし込むイメージで進めると、店全体に統一感が生まれます。
色や素材のテイストを揃えて統一感を出す
什器、POP、商品パッケージなどの色や素材のテイストを揃えることで、売り場全体に統一感が生まれ、ブランドの世界観が伝わりやすくなります。「この店らしい雰囲気かどうか」を基準に全体を整えることがポイントです。
色相環
配色に迷った場合は、色相環を活用するのも一つの方法です。
例えば、ブルー系は清潔感や信頼感を、グリーン系はナチュラルさや優しさを演出します。
伝えたい印象に合わせて売り場で使うメインの色を決め、一貫して使うことで、センスのある印象につながります。
あれこれと色を使いたくなる場面でも、3色程度に収めると、まとまりよく見えます。また、強調したい箇所・目をとめたい箇所には、補色を使用すると効果的です。
視線や動線を意識する
生活雑貨などの商品を扱う小売店では、視線や動線を意識した「つい手に取ってみたくなる」売り場作りも大切です。
目線が集まりやすい高さ(いわゆるゴールデンゾーン)には売れ筋商品や新商品を配置し、関連商品を近くに並べることで、自然と商品を手に取りやすい売り場をつくれます。
接客もブランド体験の一つに
接客は、店舗ブランディングをお客さまが直接体感する重要な場面です。ブランドの価値観やお店の考え方をあらかじめスタッフ全員で共有しておくことが必要です。
また、声かけのタイミングや言葉選び、商品の説明の仕方にも「お店らしさ」を反映させることで、売り場やビジュアルと一貫した体験を提供できます。
■情報発信を行う
商品やサービスに込めた背景や想いは、SNSや自社サイトなどを通じて積極的に発信していきましょう。開発のストーリーやこだわりを伝えることで、商品そのものだけでなく、お店への共感や信頼感を高めることができます。
写真の雰囲気や言葉づかいなどのトーンを統一し、ブランドの世界観を崩さないことが大切です。売り場や接客と同じ印象にすれば、店舗ブランディングはお客さまにより強く伝わります。
各SNSの活用方法については、以下の記事も参考にしてみてください。
店舗のSNS宣伝は“使い分け”がカギ! 各SNSの特徴から活用方法まで徹底解説
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/4794「集客・販促にSNSを活用したいけど、どれを選べばいいか分からない」「SNSが重要なのは分かっているけど日々の業務で手が回らない」とお悩みの店舗オーナー必見。本記事では主要なSNSの特徴を分かりやすく整理し、小さなお店でもできる目的ごとの活用方法を解説します。さらに、集客効果を後押しするクーポン活用術も紹介。今やお店の集客・販促には欠かせないSNS宣伝術をマスターしませんか?
情報発信に加えて、来店のきっかけ作りも意識しよう
実際の来店につなげるために、イベントの開催やクーポン配信を活用するのも効果的です。お店に興味を持ってもらう入口を用意して、SNSやWebページで情報発信することで、行動を後押しできます。
例えば、au PAY グロースパッククーポン(有料)を活用すれば、クーポンの配信を通じてau PAY会員にお店の存在をアピールすることが可能です。
クーポンはau PAY アプリ内の「近くのお店」コーナーに掲載され、お店の情報画面には、複数の写真を掲載できるため、割引情報と併せてお店の雰囲気や世界観を伝えることができます。情報発信と来店促進を組み合わせることで、店舗ブランディングをより実践的に生かすことができます。
■効果を振り返り、改善につなげる
店舗ブランディングは、一度整えたら終わりではなく、振り返りと改善を重ねながら育てていくものです。
SNSでの「いいね」やコメント、保存数といった反応を定期的に確認し、どの発信が届いているのかを把握しましょう。
併せて、店頭でのお客さまの反応や、直接寄せられる声にも目を向けることが大切です。こうしたお客さまの声をヒントに改善を重ねることで、ブランドは少しずつ磨かれ、より愛されるお店へと成長していきます。
店舗ブランディングを成功させるには?
店舗ブランディングを進めるうえでポイントになるのは、コンセプトと体験を一致させ、一貫性を保つこと。外観や売り場、接客、情報発信まで同じ方向性にするとブランドの印象がより強く伝わります。
また、店舗ブランディングは短期的な取り組みで成果が出るものではありません。キャンペーンや一時的な施策で終わらせず、継続的に情報発信を行うことが大切です。
まずはできるところから小さく始めて、日々の運営の中で振り返りと改善を重ねながら、自店らしいブランドを育てていきましょう。



