POPの役割・メリットとは?

店舗でお客さまの視線を引きつけるPOP。ここではPOPが店舗にもたらす効果やメリットを整理し、なぜ売上アップにつながるかを解説します。
■商品の特徴や魅力を伝える
POPは店員に代わって、商品の特徴や魅力、価格情報などを視覚的に伝える強力なツールです。カラフルな色使いや目を引くデザインで、多くの来店者に商品をアピールでき、パッと見て「気になる」と思わせる力があります。まるで店員が近くで解説しているように商品に対する理解を促進することができるでしょう。
■購買意欲を刺激する
興味深いPOPは、お客さまが足を止めるきっかけにもなり、購入の後押しにつながります。例えば、商品が他の商品とどう違うのかが一目で伝わると、お客さまは価値を感じやすくなります。視覚的なインパクトと分かりやすい情報の両方を備えたPOPは、お客さまの「買いたい気持ち」を引き出すことができるでしょう。
POPの作り方は?基本のステップを紹介

POPは思い付きよりも、手順を踏んで作成することで効果が高まります。ここでは、初心者でも迷わず取り組めるPOP作成の流れをご紹介します。
■ステップ①目的・ターゲットを明確にする
POPを作り始める前に、まずは「どんな目的で」「誰に届けたいのか」を考えることが大切です。
例えば「この商品を広く知ってもらいたい」「この商品を手に取ってもらいたい」「来店する人を増やしたい」など、目的を明確にしてみましょう。次に、「主婦の方」「子育て世代」「健康志向の方」などターゲット像を思い浮かべてみてください。ターゲットが定まると、キャッチコピーやデザインの方向性もぐっと定まりやすくなります。
■ステップ②伝えたいポイントを定める
次は、POPに盛り込みたい情報を整理してみましょう。あれもこれもと伝えたくなるものですが、目的やターゲットに合わせて、何を一番アピールしたいのか絞り込むのがコツです。
伝えたい情報が決まったら、それを表すキャッチコピーを考えましょう。「ずっと探していた味」や「エコでお得」「ふんわり柔らか!」など、伝えたい内容を短く一言で表現すると、印象に残ります。
■ステップ③ターゲットに響くデザインを決める
次はいよいよデザインです。ターゲットが好みそうな色合いやフォントの雰囲気、写真やイラストを選んでいきましょう。
ポップで明るくしたいなら手書き風のフォント、落ち着いた高級感を出したいならシックな色合いなど、デザインも目的とターゲットに合わせて調整すると効果的です。
POP作成のコツ5選

POPはちょっとした工夫やコツを押さえることで、ぐっと目を引きやすくなり、お客さま
の購買意欲にもつながります。ここでは、初心者でも取り入れやすい「売れるPOP」に近づくためのポイントをご紹介します。
■優先順位に合わせて、メリハリをつけよう
売り場ではお客さまがPOPを見る時間は短いため、伝えたい情報に「大・中・小」と優先順位をつけて文字の大きさや色に差をつけましょう。大事な情報は大きな文字で、少し離れて見ても一目で分かるようにアピールするのがポイントです。
■色は3色以内にしよう
配色が多すぎるとごちゃごちゃした印象になりがちです。3色以内に抑えると、まとまりが生まれてスッキリ見えます。基本は「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の組み合わせがよいでしょう。
■写真・イラストを使って直感的に伝えよう
文字だけだと読もうとしない人もいますが、写真やイラストがあると何のPOPか直感的に内容が伝わりやすくなります。商品の使用シーンや雰囲気を具体的に想像してもらうのにも効果的です。
■「%割引」など数字を使って説得力をアップさせよう
「30%オフ」「当店売上No.1」 など、具体的な数字や順位を入れると、信頼性と魅力がぐっと高まります。購買意欲を後押しする強力な要素といえるでしょう。
■季節やイベントを活かす
「クリスマスセール」「母の日ギフト」など、シーズンや行事に合ったワードを盛り込むと、タイムリーで心に響きやすくなります。カラーも季節に合わせて変えてみると、さらに印象がアップするはずです。
POP作りに役立つツール

POPをゼロから作るのは大変そうですが、便利なツールを活用すれば誰でも簡単に作ることができます。デザインテンプレートや写真素材がそろったツールを使えば、プロのような仕上がりに近づくでしょう。ここでは、初心者でも安心して使えるおすすめツールを紹介します。
■POPKIT
POPづくりに特化した便利なサービスが「POPKIT」 です。無料登録するだけで、iPhone・iPadのアプリ、Androidアプリ、パソコン(Webブラウザ)から簡単にPOPやチラシを作成できます。
デザインスキルがなくても直感的に操作でき、豊富な業種別の素材がそろっているのが魅力。無料のフリープランでは利用できる素材に限りがありますが、月額550円の「エンジョイプラン」に登録すれば、9万点以上もの素材が使い放題になります。

お店のPOPやチラシをカンタン作成!デザインスキルは不要!iPhone/iPad(アプリ版)、パソコン(WEB版)で使えます。
■Canva
世界中で利用されているデザインツール「Canva」 もPOP作成にぴったりです。豊富なテンプレートの中から選び、文字や写真を入れ替えるだけで、おしゃれなPOPを簡単に作ることができます。無料でもイラスト・写真・背景素材が充実しており、POPでよく使われる袋文字(縁取り文字)も作れるのが嬉しいポイントです。

Canva(キャンバ)は、無料で使えるオンラインのビジュアルツールキットです。プレゼンテーション、SNSの投稿、ポスター、動画、ロゴなど、さまざまなものを作成・デザインできます。
POP設置のポイントは?

どんなに魅力的なPOPを作っても、置き場所や見せ方によっては十分に効果を発揮できないことも。POPは「どこに」「どのように」設置するかによって、お客さまに対する訴求力が大きく変わるといえます。ここでは、売り場で役立つPOP設置のコツをご紹介します。
■お客さまの視線と動きを意識する
POPを「どこに置くか」考えるときは、お客さまの目線の高さや立ち止まりやすい場所を意識することが大切です。そうすることで、視界に自然と入り興味を持ってもらいやすくなるでしょう。例えば入口付近、通路の角、レジ前は視線が集まりやすく、効果的な設置場所といえます。
■目的に応じたPOPスタイルを選ぶ
設置場所や目的に合わせてPOPの形式を選ぶことで、訴求力がぐっと高まります。入口には、遠くからでも目に入りやすいのぼりや大型ポスターを設置して集客を意識しましょう。
店内では、商品棚にスイングPOPやプライスPOPを付けることで、お客さまの視線を引き付けやすくなります。さらにレジ前には卓上POPを置くと、購入直前のタイミングで背中を押すことができ、衝動買いや追加購入にもつながりやすくなります。
POPと併せて活用したい! 「au PAY」の魅力とは

集客力をよりアップさせるためにPOP活用と併せて検討したいのが、スムーズな会計を実現するキャッシュレス決済の導入や、お得感を演出できるクーポンの配布です。
その中でも選択肢の一つとしておすすめしたいのが、「au PAY」。QRコード※の掲示により手軽に導入でき、専用アプリの店舗検索にも表示されるため、新規のお客さまにも見つけてもらいやすくなります。また、Pontaポイントの連携もあるため、ユーザー満足度も高いのが特徴です。
※QRコードは㈱デンソーウェーブの登録商標です
■クーポン導入で、来店を促進!
さらに、月額500円の「au PAY グロースパック クーポン」を組み合わせれば、約3,770万人(2025年7月末時点)のau PAY会員に向けて、GPSや契約住所などをもとにクーポン配信が可能に。
クーポンはすぐに掲載でき、その日の売上に直結させることもできます。さらに、閲覧数や利用数、利用者の年代・性別などのデータも確認できるため、次の集客施策の参考にもなります。
POPとクーポンを組み合わせることで、お客さまの「立ち寄るきっかけ」や「買うきっかけ」を増やし、より高い効果を実現できるでしょう。
POPとデジタル施策で集客力を最大化しよう
POPは、お客さまに商品の魅力を伝える心強いツールです。目的やターゲットを明確にし、デザインや設置場所を工夫すれば、初心者でもしっかりと効果を出せるでしょう。さらに「au PAY」や「au PAY グロースパッククーポン」を併せて活用すれば、売り場でのアピールとデジタル集客を組み合わせることができ、来店から購入まで自然な流れで導くことができます。小さな工夫を積み重ねて、お店の売上アップにつなげていきましょう。