オートチャージとは?基本の仕組みを解説

SuicaやPASMOなどの交通系ICカードや、au PAYなどのキャッシュレス決済には、事前にチャージして使うタイプのサービスがあります。
これらは使うたびに残高が減っていくため、定期的にチャージしなければなりません。オートチャージとは、こうしたチャージ式決済サービスの残高が少なくなったとき、あらかじめ登録したクレジットカードや銀行口座から自動的に入金される便利な機能です。
「残高が1,000円を下回ったら自動的に3,000円をチャージする」「支払い時に残高不足があれば即時チャージする」などチャージ条件を自分で設定する方法が一般的です。
オートチャージ機能を設定すれば、手動チャージの煩わしさや残高不足による支払いトラブルから解放され、スムーズに支払えるようになります。
さまざまなキャッシュレス決済で活用されるオートチャージ
オートチャージ機能は、さまざまなキャッシュレス決済サービスで提供されています。それぞれの機能の違いや利用シーンを見ていきましょう。

■交通系ICカードのオートチャージ(Suica・PASMOなど)
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードでは、オートチャージ機能を設定した状態で特定の改札を通過すると、事前に設定した金額(1,000円、5,000円など)が自動的にチャージされます。
交通系ICカードのオートチャージでは、一般にクレジットカードの登録が必要で、その場合はポイントがたまります。たとえば、JR東日本のビューカードではSuicaへのオートチャージで、1.5%のポイントが付与されます。
PASMOの場合も、たとえば「TOKYU CARD」でのオートチャージ利用で1%相当のポイントがたまります。
最近では、モバイルSuicaやモバイルPASMOといったスマホ決済も普及し、その場合は物理カードを持ち歩く必要がありません。
オートチャージもスマートフォン一つで完結し、電車やバスの乗車、駅ナカや街中での買い物まで完結する利便性が魅力です。
■電子マネーのオートチャージ(WAON・nanacoなど)
WAONやnanacoなどの電子マネーでも、オートチャージは利用できます。
たとえばWAONでは、買い物後に残高が設定金額を下回れば自動的にチャージされる仕組みをとっています。
WAONは200円(税込)の支払いごとにWAONポイントが1ポイント付与されますが、オートチャージであればカード支払い分のポイントも同時にたまります。
こうした「ポイントの二重取り」は、おトクにお買い物をしたい方にとって大きなメリットとなります。
■QRコード決済サービスのオートチャージ機能(au PAYなど)
au PAYなどのQRコード決済では、支払い時に残高が不足していた場合に自動でチャージする「リアルタイムチャージ」と、残高が一定額を下回った場合に自動でチャージする「一定額チャージ」の2種類を提供しているケースがあります。
また、支払元もクレジットカードのほか、キャリア決済や銀行口座を指定できるケースも少なくありません。
au PAYの場合、以下の方法などからチャージ元を選択できます。
・クレジットカード(au PAY カードなど)
・キャリア決済(auかんたん決済)
・銀行口座(auじぶん銀行など)
※オートチャージ限度額は100,000円/月。auかんたん決済はお客さまのお支払い状況・auかんたん決済のご利用状況により、最大80,000円/月。
特にauじぶん銀行口座からのリアルタイムチャージを設定すれば、口座にある金額までしか利用できないので、デビットカードのように利用できます。
オートチャージのメリット

オートチャージは、日常生活の中でキャッシュレス決済をより便利に、よりおトクにするための機能です。
続いては、実際の使用シーンに即して、オートチャージの主なメリットを見ていきましょう。
■残高切れの心配がなくなる
オートチャージの大きなメリットのひとつは、残高不足による支払いトラブルを防げる点です。
特に交通系ICカードの場合、「改札口で残高不足が表示されて、同行者に気まずい思いをしたことがある」という方は多いのではないでしょうか。
その点、オートチャージを設定しておけば、こうした状況でも自動的に残高が補充されるため、スマートに支払えます。
■チャージの手間が省ける
オートチャージは一度設定さえしてしまえば、あとは使うだけで自動的に残高が維持されます。
買い物中や急いでいるときに残高不足に悩まされることがなくなるでしょう。
チャージを気にしなくていいので、買い物や電車の乗り降りをストレスなくできる点は現金チャージよりも優れている点といえます。
■クレジットカード連携でポイントが二重でたまる
オートチャージの経済的なメリットとして見逃せないのが、「ポイントの二重取り」です。
クレジットカードと連携したオートチャージでは一般に、次の2段階でポイントがたまります。
1.クレジットカードからのチャージ時にカード会社のポイントがたまる
2.チャージした電子マネーやQRコード決済の利用時に、そのサービスのポイントがたまる
なお、au PAY ゴールドカード(年会費税込11,000円)では、オートチャージ設定すると達成条件に応じて還元率がアップする仕組みがありますが、これについては後述します。
オートチャージのデメリット
便利なオートチャージ機能ですが、いくつかの注意点も存在します。
メリットだけでなく、これらのポイントも理解した上で活用することが重要です。
■使いすぎに注意
オートチャージの落とし穴は、残高を気にせず使えるため「使いすぎてしまう」点です。
月末になって「いつのまにこんなに使ったんだろう」と驚いてしまうことも少なくありません。
リアルタイムチャージのように使った分だけ自動的にチャージされる設定にしていると、残高が減る実感が薄れるため、支出が増えがちです。
対策としては、定期的に利用明細を確認する習慣をつけることが大切です。
多くのサービスでは、アプリやWeb上でかんたんに利用履歴を確認できるので、こまめにチェックしましょう。
■一度チャージすると現金化できないものも
サービスによっては、一度チャージすると払い戻しができないこともあります。
たとえば、引っ越しや生活スタイルの変化でそのサービスを使わなくなった場合、チャージ済みの残高が無駄になってしまいます。
そうならないよう、自分の利用頻度や金額にあわせて適切なチャージ金額を設定することが重要です。
また、複数のサービスを使い分ける場合は、それぞれの利用頻度を考慮してオートチャージを設定するようにしましょう。
■紛失時は停止処理を
ICカードやスマートフォンを紛失した場合、オートチャージが設定されていると不正利用のリスクが高まります。
そのため、紛失に気づいたらすぐにサービス提供会社に連絡し、カードの利用停止やオートチャージの停止手続きを行うようにしましょう。
予防策としては、決済アプリにパスワードやセキュリティコードを設定できる場合が多いので、そちらも活用しましょう。
au PAYのオートチャージでポイントをためるならau PAY ゴールドカードがおすすめ

au PAYのオートチャージで効率的にポイントをためたいなら、au PAY ゴールドカード(有料)がおすすめです。
au PAYとの相性が良く、ユーザー向けの特典が複数用意されています。
■最大5%のPontaポイントを還元する「ポイントアップリワード」
au PAY ゴールドカードの大きな魅力は「ポイントアップリワード」という特典制度です。
※au/UQ mobile/povo1.0をご契約のお客さまのみ利用可能
au PAY ゴールドカードでau PAY 残高にオートチャージを設定し、いくつかの条件を達成することで、ポイント還元率が最大5%(上限1,000Pontaポイント/月)までアップする仕組みです。
日常的に利用するサービス(auでんきの利用料金や高速道路など)の支払いをau PAY ゴールドカードに集約するだけで、還元率がどんどん上乗せされていきます。
■「auマネ活プラン+」特典と組み合わせて最大10%還元
さらにau PAY ゴールドカードと一緒に「auマネ活プラン+」に加入すると、ポイント還元率がさらに倍増します。
ポイントアップリワードの最大5%還元にくわえて、auマネ活プラン+の特典が適用されau PAYの利用に対して合計最大10%(※)のPontaポイントが還元されます。
au PAY ゴールドカードの年会費は11,000円(税込)ですが、特典をうまく活用することで年会費以上のポイント還元を受けられます。
※通常ポイント1.0%とマネ活プラン+のau PAYカード決済特典4.0%(還元上限1,500P/月)

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おトクで便利なオートチャージを使いこなそう
キャッシュレス決済の普及に伴い、オートチャージ機能はますます重要な役割を果たすようになっています。
残高切れの心配がなくなり、チャージの手間も省け、効率的にポイントもたまるので、今日から日常生活に取り入れるのがおすすめです。
オートチャージ機能を上手に活用して、より便利で、よりおトクに支払いを済ませましょう。