ネイルサロンで導入したいキャッシュレスの種類
キャッシュレス決済とは、お札や小銭などの現金を使用せずに代金の支払いを行う決済方法です。日本国内のキャッシュレス決済は、2019年に政府が「キャッシュレス・ポイント還元事業」を行ったことで急速に普及しました。キャッシュレス決済にはさまざまな種類がありますが、ここではネイルサロンで導入したいキャッシュレス決済の種類を3つ紹介します。
■クレジットカード決済
クレジットカードは、日本で最も普及しているキャッシュレス決済手段です。クレジットカードの仕組みは、ユーザーが支払った金額をクレジットカード事業者がお店に代理で支払い、ユーザーの口座からクレジットカード事業者が自動で引き落としを行います。
クレジットカードを取得するためには審査を通過する必要があり、収入や年齢によって限度額が定められます。ポイントがたまったり分割払いできるため、家具や家電など大きなお買い物で利用される傾向にあります。
なお、お店でクレジットカードを使えるようにするには、専用のカード読取端末を用意しなくてはなりません。また、決済手数料がかかる場合がほとんどで、手数料はお店側が負担します。クレジットカードの導入は費用がかかる一方、利用者が多いため顧客満足度の向上に最もつながりやすいキャッシュレス決済手段といえるでしょう。
■電子マネー決済
電子マネーは交通機関が発行する「Suica」や「PASMO」、流通系の「WAON」や「nanaco」などさまざまなサービスが存在します。ほとんどの場合、事前にカードに現金をチャージして使用する仕組みで、クレジットカードと異なり使い過ぎの心配がないのが特徴です。
また、クレジットカードと異なり事前の審査はなく、そのため収入のない学生から主婦まで幅広く利用されています。特に都市部では交通系電子マネーを利用する人も多いので、駅チカや都市部でネイルサロンを運営している事業者におすすめです。ただし、クレジットカード同様、電子マネーに対応するには専用の読取端末が必要です。
■QRコード決済
QRコード決済は、ここ数年で急速に普及が進んでいるキャッシュレス決済です。スマートフォンのアプリ上で決済ができるため、ユーザーはお買い物時に財布を持ち歩く必要がありません。その利便性に加え、QRコード決済ではポイント還元のキャンペーンが数多く行われるのも特徴です。
QRコードの決済方法は、ユーザーがアプリ上で提示するQRコードをお店が端末で読み取る方法と、お店が掲示するQRコードをユーザーがスマホで読み取って決済をする2種類の方法があります。
ネイルサロンでQRコード決済を導入する場合、クレジットカードや電子マネーのように新たな機器を導入する必要がなく、導入申し込み後に届くお店専用のQRコードを掲示するだけで始められます。また、お客さん側のスマホに表示されたQRコードを読み込む場合でも、一般的なスマホやタブレットをスキャナーとして利用できるため専用の機器などは不要です。
読取端末導入の負担がないため、ネイルサロンや美容院、エステなど美容業界でも導入するお店が増えています。
3つのキャッシュレス決済はそれぞれに特徴があります。お店の立地や特性、お客さんのニーズなどを考慮し、自分のお店にあったサービスを選びましょう。
新型コロナウイルス環境下では特に非接触型決済に注目!
昨今では「感染症対策がされているかどうか」を気にする人が増えています。クレジットカード決済では暗証番号の入力やサイン署名が必要となり、物理的な接触は避けられません。一方で、電子マネーやQRコード決済は、タッチやスキャンで支払いが完結する非接触型決済です。
もし初めてキャッシュレス決済を導入するのであれば、感染症対策ができているお店のアピールに使えるサービスをおすすめします。
ネイルサロンでキャッシュレス決済を導入するメリット
ネイルサロンにキャッシュレス決済を導入することで、利便性向上による顧客満足度アップや業務効率化などが期待できます。続いては、キャッシュレス決済導入のメリットを見てみましょう。
■スムーズな会計
キャッシュレス決済なら会計をスムーズに行えます。お客さまはお札や小銭を準備する必要がなく、逆にお店側は支払金額やお釣りを数える手間が省けます。
ネイルサロンを利用するお客さまは、ネイルをしに来るのはもちろんですが、リラックスした時間を過ごしに訪れる方も多いはずです。キャッシュレス決済でスマートな会計処理ができれば、また来店したいと思ってもらえる雰囲気にもつながるでしょう。
■ポイント還元で顧客の満足度向上
多くのクレジットカードやQRコード決済では、それぞれポイント還元を実施しています。ポイント還元とは、ユーザーが支払った利用額の一定の割合でポイントが還元され、そのポイントを次回のお買い物や食事などの支払いに利用できるシステムのことです。
ネイルサロンは美容院などと同様、リピーターをいかに獲得できるかが重要です。通うごとにポイントが還元されるキャッシュレス決済で支払いができれば、おトク感が増し満足度向上につながります。
■客単価アップに役立つ
現金決済の場合、オプションのメニューを提案したときに、「財布に現金がない」「手持ちのお金で足りるか不安」などの理由で単価アップの機会を逃していることがあります。
キャッシュレス決済を導入することで、お客さんは手持ちの現金を気にせずに会計できます。また、会計時にネイルオイルなど店販商品の購入もおすすめしやすくなるはずです。このように、キャッシュレス決済は追加メニューや店販購入のハードルを下げ、売上や客単価アップの効果が期待できます。
■現金の盗難・紛失防止
キャッシュレス決済の比率が高ければ、店内で保管する現金が少なく済みます。多額の現金をお店で保管することは、盗難や紛失といったトラブルとも隣り合わせです。さらに強盗や空き巣に入られ、売上金を盗まれてしまう可能性もゼロではありません。
ネイルサロンの場合、女性が一人で運営しているワンオペのお店も多く、防犯の観点からもキャッシュレス決済を導入することは重要です。
ネイルサロンでキャッシュレス決済を導入する方法
ネイルサロンでキャッシュレス決済を導入する方法は、大きく分けて2種類あります。
ひとつは、キャッシュレス決済事業者と直接契約する方法。もうひとつは、決済代行会社を経由して契約をする方法です。前者の場合、キャッシュレス決済サービス事業所1社ずつと個別で契約をすることになるので、それぞれで専用端末やQRコードの掲示が必要になります。後者の決済代行会社を経由する場合は、代行会社との契約で複数のキャッシュレス決済サービスを導入できます。
決済代行会社は契約面で簡便な一方、決済手数料が余計にかかる場合があります。例えば、QRコード決済サービスと直接契約すれば決済手数料が無料になるところ、決済代行会社を経由することで数%の手数料が発生してしまいます。
キャッシュレス決済導入にかかるコスト
導入費用はどのキャッシュレス決済サービスをお店で取り入れるかによって大きく異なります。
クレジットカード決済・電子マネー決済の導入には、端末代だけで数万円の費用がかかることがあります。最近では初期費用を無料で提供しているサービスもありますが、クレジットカード・電子マネーは基本的に初期費用がかかることがほとんどです。
また、決済手数料がかかることもしっかりと理解しておきましょう。現金売上には手数料がかかりませんが、キャッシュレス決済では契約時に定められた料率で決済手数料がかかります。決済手数料の相場は2~4%ほど。一般的には3%が平均値といわれています。
経営環境が厳しくなるなか、QRコード決済なら低コストで始められる
ネイルサロンでキャッシュレス決済を初めて導入するなら、QRコード決済がおすすめです。QRコード決済なら初期費用をかけずに導入できます。
ネイルサロンの市場規模は年々増加していて、日本ネイリスト協会が発表する「ネイル白書」によれば2018年の市場規模は1,700億円。10年前から700億円も拡大していて、お店の数も増加しています。
ただし、1店舗当たりの売上高は年を追うごとに減少しており、お店の間の競争が激しくなっていることがうかがえます。また、新型コロナウイルスの蔓延により、廃業を余儀なくされるネイルサロンも少なくありません。
ネイルサロン業界を取り巻く厳しい経営環境を考慮すれば、できるだけ省コストでキャッシュレス化を進めることが重要です。QRコード決済ならリスクを最小限に抑えながら、キャッシュレス決済を導入できるでしょう。
さらに、近年は出張サービスを行うネイリストも多く、そのような場合もQRコード決済ならスマホやタブレットで決済ができるので便利です。
au PAYなら導入が簡単ですぐに始められる!
au PAYは、通信大手KDDIが提供するQRコード決済サービスです。auユーザーでなくても、専用のアプリをダウンロードすればどなたでも利用できます。au PAYユーザーには、au PAYが使えるお店やオンラインショップで決済をする度にPontaポイントがたまります。Pontaポイントは会員基盤1億人の規模を持ち、ためれる・つかえる場所が多いため人気の高いポイントサービスです。
お店でau PAYを導入する方法は簡単。Webからお申し込みをすると諸手続きの後導入ツールが郵送されてきます。導入ツールに同梱されているお店専用のQRコード決済をお店に掲示するだけで始められるので、スピーディーに利用開始できます。
au PAYはユーザー数が多く顧客獲得の効果も!
au PAYは会員数2,500万人超を誇り、ユーザー数・加盟店数共にQRコード決済の大手です。キャッシュレス決済の中でも特にお得なキャンペーンを打ち出しており、過去に行われたキャンペーンには「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」といったインパクトの大きい企画が実施されました。
また、地域ごとのキャンペーンも数多く行っており、「○○駅周辺」「○○商店街限定」など地元密着型のキャンペーンを実施しています。それらのキャンペーンはお客さんがネイルサロンを選ぶ際の動機にもなりうるため、au PAYを導入することで売上アップが期待できます。
さらにau PAYではユーザーが利用する専用アプリから加盟店舗を検索できます。「自宅近くにあるau PAYが使えるネイルサロン」といった探し方もできるため、今までお店の存在を知らなかった客層へのアピールにもつながります。
まとめ
ネイルサロン業界では店舗間競争が年々激しくなっており、「顧客満足度の向上」はどのお店にとっても重要な課題といえるでしょう。接客やネイル技術の質を高めるのはもちろん、お客様がリラックスして過ごせる環境づくりが大切です。
キャッシュレス決済が使えるかどうかも、顧客満足度に影響します。ネイルサロンでキャッシュレス決済を導入することで、会計がスムーズになり、客単価や売上アップも期待できるでしょう。
なお、キャッシュレス決済にはさまざまな種類がありますが、特に中小規模のネイルサロンには機器の用意が不要なQRコード決済から始めるのがおすすめです。導入費用がかからないだけでなく、省スペースで長期的に使いやすいのもポイントです。
au PAYなら、導入費用・決済手数料・入金手数料すべて無料で始められます。コロナ禍で売上が安定しないとお悩みのネイルサロンでも、リスクなくお店のキャッシュレス化を始められるでしょう。これを機にぜひ検討してみてください。