かながわPayとは?
「かながわPay」とは、消費者が神奈川県内の小売店・サービス事業者・飲食店等において、専用アプリ「かながわPay」を通じて「QRコード決済サービス」で代金を支払った際、決済額の最大20%の金額に相当するポイントが消費者に還元されるというものです。
これは、神奈川県が新型コロナウイルス感染症や原油高および物価高騰などの影響により、売り上げが減少している県内産業を支援するために行うキャッシュレス・消費喚起事業で、「かながわPay」は、この事業で利用される専用アプリとなります。
ちなみにこの施策、対象となるのは「消費者」なので、神奈川県民に限定されるものではないことをあらかじめ強調しておきます。
かながわPay第3弾が2023年7月からスタート!第1弾・第2弾との違いは?
2023年7月27日からは「かながわPay」第3弾が実施される予定です。
前回同様、還元率は最大20%となっており、「利用したい!」という方はキャンペーンがはじまったらできるだけ早くかながわPayをつかいましょう。
ちなみに、第1弾が2021年10月から2022年4月にかけて、第2弾が2022年7月19日から2022年11月30日に行われ、いずれも多くの反響を呼びました。
第2弾ではおよそ100億円が還元され、早期に予算に達したため1か月前倒しでキャンペーンは終了しています。
2023年に行われる第3弾キャンペーンは、仕組みや還元率、ポイント付与上限などは第2弾と同様です。
主な違いとしては、対象のQRコード決済に「AEON Pay」が加わった点が挙げられます。
「かながわPay」第3弾が7月27日より開始!最大20%をポイント還元
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/951神奈川県は、利用期間中に対象店舗において「かながわPay」で支払った金額の最大20%をポイント還元するキャンペーンの第3弾について発表しました。「かながわPay」第3弾は2023年7月27日の午前10時から開始され、au PAYも対象決済サービスに含まれています。キャンペーンに先立ち「かながわPay」参加加盟店の募集も開始されました。
かながわPayの消費者側の利用メリット
かながわPayが多くの人に利用されているのは、それ相応のメリットがあるからにほかなりません。
ここでは、かながわPayを活用する消費者側のメリットを紹介していきます。
■最大20%のポイント還元を受けられる
かながわPayのもっともわかりやすいメリットは、その高いポイント還元率です。
中小企業・小規模事業者では20%、大企業では10%に還元率が設定されています。
つまり、かながわPayに加盟する小規模な商店で、10,000円の買い物をした場合、消費者に対しては2,000円相当のポイントが還元されるということです。
しかも上限付与は最大3万円なので、家具や家電などの大きな買い物を控えている方はかながわPayを積極的に利用しましょう。
■対象のQRコード決済サービスが多い
ポイント還元を受けるためには、かながわPayアプリを経由して対象のQRコード決済サービスで支払う必要があります。
対象となるQRコード決済サービスには、au PAYやd払いなど大手がそろっており、この支払いの選択肢が多さはかながわPayの特徴といえるでしょう。
■神奈川県民以外でも利用できる
かながわPayの利用は神奈川県民に限らず、県外の人々も利用できます。
決済を行える場所は神奈川県内に限られているので、通勤や通学で神奈川県によく行くという方もキャンペーンに参加可能です。
かながわPayアプリの使い方を解説
前提条件として、かながわPayでポイントを受け取るためには「かながわPayアプリ」とau PAYなどかながわPayに対応する「QRコード決済アプリ」の2つが必要です。
かながわPayアプリで代金を支払う際に、連携したQRコード決済アプリが起動する仕組みになっているためです。
■かながわPayアプリをダウンロード
かながわPayアプリは、iPhone(iPad)とAndroid(タブレット含む)でダウンロードする場所が異なります。なお、アプリはいずれも無料です。
・iPhone用アプリをApp Storeからダウンロードする
・Android用アプリをGoogle Playからダウンロードする
スマホの推奨環境としては、Androidでは「OS9.0以上」、iPhoneでは「iOS12.0以上」とされています。
必要であればアプリをダウンロードする前に、OSのアップデートを行いましょう。
かながわPayアプリのダウンロードが完了したら、初期設定をしましょう。起動後にはお知らせなどが表示されるので、目を通します。
お知らせ画面終了後に、画面下部右側にある「アカウント」アイコンをタップします。その後、ログイン画面が表示されますが、初回は「新規登録」ボタンをタップして各種情報を入力します。
この際、スマホのSMSを利用したSMS認証を行う必要があるので、ご利用のスマホの電話番号を正しく入力します。
SMS認証後は名前、メールアドレスなどの個人情報を入力します。これでかながわPayアプリの準備は完了です。
■かながわPayの支払い方法(au PAY編)
かながわPayで代金を支払う流れを解説します。その前に「au PAY」「d払い」「はまPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」といったQRコード決済アプリがダウンロードされており、なおかつ使える状態になっているかをご確認ください。ここではau PAYの支払い方法について解説します。
QRコード決済の登録がまだという方は、au PAYをはじめてみましょう。アプリをダウンロードしてチャージすれば、すぐに利用開始できます。
つかいかたガイド|au PAYでスマホでお得にお買い物
ここではかながわPAYとau PAYをつかって支払う方法について解説します。
まず、対象となっている店舗でホーム画面下部中央にある「支払う」ボタンをタップします。すると、支払い用のQRコードを読み込むためにカメラが起動するので、QRコードが収まるようにカメラ位置を調整します。
QRコードの読み取りに成功すると税込みの支払金額入力画面になるので、金額を入力します。その後、その店舗で利用できるQRコード一覧が表示されるので、au PAYがある場合はそれをタップするとau PAYが自動的に起動して支払い完了、という流れになります。
支払い方法については、動画でも解説されています
■かながわPayを使える店舗
かながわPayを使える(かながわPayに参加している)店舗は、第1弾時点で1万8,000軒以上。
かながわPayを利用できる店舗の検索は、かながわPayアプリからでも特設サイト内でも「お店を探す」の中から探せます。
コンビニエンスストア、スーパーストアといった日常生活での利用率が高い店舗も多々ありますので、まずは近隣もしくは行き先の近辺でかながわPay利用可能店舗を検索してみましょう。
au PAYも使える!「かながわPay」加盟店一覧を確認しよう
https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/537「かながわPay」の加盟店一覧を確認する方法は?神奈川県では現在、ポイント還元キャンペーン「かながわPay」第2弾を2022年11月30日(水)まで開催中。「かながわPay」の対象店一覧の確認方法とどんなお店が参加しているのかをまとめました。
かながわPayが使えない場合のトラブルシューティング
かながわPayが使えない!という場合に想定されるトラブルシューティングをまとめました。
・QRコード決済が使えない
店舗ごとに使えるQRコード決済が異なります。すべて網羅している場合やひとつしかないという場合もあります。まずはご自身が使われるQRコード決済がその店舗に対応しているかをご確認ください。
・利用限度額の超過
各QRコード決済サービスで利用限度額を設定している場合、その金額以上に決済はできません。したがって利用限度額の変更やチャージをしておく必要があります。
そのほか、支払い操作がタイムアウトになっていなかったか、通信エラーが起こっていなかったかといった確認事項もあります。そのほか、トラブルに関するQ&Aについては、公式サイトの「よくあるご質問」にカテゴリー別に掲載されていますので、まずはそちらのご確認をおすすめします。
かながわPayで利用できる決済サービス
2023年7月27日から始まる第3弾では、かながわPayと連携できるQRコード決済は以下の6サービスとなっています。
• au PAY
• d払い
• はまPay
• LINE Pay
• 楽天ペイ
• AEON Pay
上記のQRコード決済サービスであれば、どれでもポイント還元を受けられます。
なおPayPayは対象外となっているのでご注意ください。
かながわPayで還元される「かながわポイント」
キャンペーン期間中に、加盟店にてかながわPayで支払いを行うと、支払い金額の10%または20%のポイントが還元されます。
還元されるポイントは「かながわポイント」と呼ばれ、かながわPayアプリを通じて付与されます。
かながわポイントは、1ポイント=1円相当として利用できます。
また、ポイント利用可能期間は2023年11月30日(木)23:59までとなっており、利用できるのはかながわPayの加盟店のみに限られます。
ちなみに、かながわPayアプリを利用することで、かながわポイントとQRコード決済サービスの独自ポイントがダブルでたまります。
たとえば、au PAYなら支払いごとにPontaポイントがたまるため、かながわPayアプリを通じてau PAYで支払えば、「かながわポイント」と「Pontaポイント」の両方がたまるということです。
【事業者向け】かながわPayの加盟店になる方法
かながわPayの加盟店の参加要件は、「①神奈川県内の店舗に所在していること」「②対象のQRコード決済サービスが導入されていること(新規も可)」の主に2点です。
なお、加盟店として申請する際には、採用するQRコード決済サービスの選択を行います。
複数選択が可能なため、多くの消費者に利用してもらいたいというのであれば複数のQRコード決済サービスを導入しておくといいでしょう。
【加盟店になるための手順】
1. WEBで申し込む:公式HPから加盟店申請フォームにアクセスし、必要事項を記入し申し込みを行う。
2. 審査:申し込み後、事務局およびQRコード決済事業者による審査が行われ、審査の結果はメールで通知される。通常申し込みから審査完了までには最短でも1ヶ月、場合によっては2ヶ月以上かかる可能性があるので、早めに申し込むのがおすすめ。
3. 売上管理画面情報の提供:審査に通過すると、売上金などを確認できる売上管理画面のIDとパスワードが記載されたメールが送付される。
4. スターターキットの提供:キャンペーン資材などが含まれるスターターキットが申し込み時に指定した住所に送られてくる。
5. 店舗の準備:スターターキットに含まれる販促物を設置したり、売上管理画面の確認をおこなったりなどして、キャンペーン開始に向けての準備を行う。
かながわPayの事業者側の導入メリット
かながわPayを事業者として導入するメリットは、大きく3点挙げられます。
■集客・売り上げにつながる
かながわPayの加盟店になることで、キャンペーンの対象店舗になることができます。
それが集客につながり、売り上げアップが期待できるでしょう。
実際、かながわPayを導入したことで売り上げ拡大につながった例も多く、お店のHPやSNSなどで告知をすれば新規顧客獲得やリピーター育成にもつながるはずです。
還元上限が3万円なので、上手に販促をすれば客単価アップにもつながるでしょう。
■参加するハードルが低い
前述のとおり、「神奈川県内に店舗を構え、対象のQRコード決済サービスを導入」すれば加盟店の要件をクリアできます。(別途審査あり)
すでに対象となる決済サービスを導入している店舗にとっては、かながわPayへの参加ハードルは非常に低いといえるでしょう。
また、まだキャッシュレス決済の導入をしていないというお店でも、QRコード決済サービスなら無料で導入が可能です。
その意味でも、お店にとっての負担を最小限に抑えて、キャッシュレス化を進められます。
■手厚いサポートを受けられる
かながわPayの事業では、専用のコールセンターが設けられています。
加盟店としてかながわPayに参加する際、質問や不明点があればコールセンターに問い合わせることが可能です。
また、スターターキットとしてのポスターやPOPの配布されるため、経営資源が潤沢にないお店、ITにはあまり詳しくない事業者でも安心して加盟店申し込みを行うことができるでしょう。
かながわPayに関するFAQ
かながわPayに関するよくある疑問やトラブルシューティングをまとめました。
■「かながわPay」のポイントに期限はある?
キャンペーンによって付与された「かながわポイント」には、有効期限が設けられています。2023年11月30日(木)の23:59まで利用しないと、せかっくためたポイントが失効してしまうので、それまでに使い切りましょう。
■たまった「かながわPay」のポイントはどこで使える?
かながわポイントは、キャンペーンの加盟店で利用可能です。具体的な対象店舗については、かながわPayアプリやキャンペーンHPで確認ください。
■かながわPayアプリを使わずに支払った場合、ポイントの後付けはできる?
支払い済みの決済に対して、後からポイントを付与することはできません。キャンペーンに参加する場合は、必ずかながわPayアプリを使って支払いを行いましょう。
■かながわPayでたまったポイントは何ポイントから使える?
かながわポイントは1ポイント単位で利用可能です。ポイントが支払い金額に不足している場合は、残額をQRコード決済サービスで支払うことができます。
■はまペイとかながわPayの違いは?
はまPayは横浜銀行が提供する決済アプリです。タッチ決済、コード決済、請求書決済などに対応しており、同行の普通預金口座を持っていればだれでも利用可能です。一方、かながわPayはポイント還元をおこなうキャンペーンおよびそのアプリを指します。
■かながわPayはQRコード決済以外では支払えない?
かながわPayの対象となっているキャッシュレス決済は、QRコード決済のみです。クレジットカードや電子マネーでは利用不可となっています。また、店舗ごとに使えるQRコード決済サービスは異なるため、自身が使っているQRコード決済が店舗に対応しているかを確認してください。
■利用限度額を超過したらどうなる?
各QRコード決済サービスで利用限度額を設定している場合、その金額以上の決済はできません。したがって利用限度額の変更やチャージをしておく必要があります。
そのほか、トラブルに関するQ&Aについては、公式サイトの「よくあるご質問」にカテゴリー別に掲載されていますので、まずはそちらのご確認をおすすめします。
まとめ
「かながわPay」は「au PAY」「d払い」「はまPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「AEON Pay」といったQRコード決済と連携し、最大20%が還元されるお得なキャンペーンです。かながわPayアプリとau PAYなどを連携させるのは面倒と思われるかもしれませんが、事前に登録作業を行っておけば、買い物のときはスムーズに決済を完了させられます。